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ゆきの実月
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2006.05.10
カテゴリ： ファンタジー
「こいつ、へんなかお・・・」
「ナンダト！コノオレサマヲナメテイルノカ！
オマエラヲフミツブス！！グオ・・・オ・・・」
かたつむりのばけものは、おそいかかろうとした。
「りえ！かいぶつにむかって つえをふれ！」
「わかった！」
りえはおもいっきりつえをふった。
ドゴーーーーン！！
さっきよりいきおいがすごかった。
ゆうきはふきとばされて、ちかくにある木にぶつかった。
「うっ・・・・・！」
だけどりえはふんばった。
くつがじめんにめりこんでいる。
モクモクとけむりの中から出てくるかいぶつは、どんなすがたなのか？
りえはあせびっしょりだった。
「ぐぶっ・・・・・」
かいぶつのからには、ひどくひびが入っていた。
そのまま、力つきてたおれた。
「いて・・・て・・・」
ゆうきはたちあがった。
「だいじょうぶ？」
「へいきだ。さ、いくぞ」
二人は、大またで歩き出した。
「ねえ・・・」
「なんだ？」
「地図を見てよ。道がわからなくなってきたよ」
「わかったよ。ん？いまここだよな、それはわかるけど・・・」
さやえん童話12へつづく
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