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2006.06.19
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カテゴリ: ファンタジー
 あるところに、シントロラという主婦がいました。
彼女は、とびきり美人というわけでも、頭がいいというわけでもなかったのですが、
口うるさいところがまったくない人だったので、家族にそれなりに愛されていました。

 ただ、少しボーッと考え事をすることが多く、掃除が苦手でした。

 彼女の家は広すぎず狭すぎず、これといって目立ったところはありませんでしたが、
ただ、近くに広い空き地があり、夕陽がとても美しく見えるベランダがありました。

 シントロラはその美しい夕陽を眺めながら、一日をあれこれと振り返ったり、あれこれと未来のことを考えるのが、大好きでした。




 彼女が掃除が苦手だったので、家の中はいつも雑然としていましたが、それについて家族は、不平をまったく言いませんでした。おそらく、皆が鈍感だったか、物があふれかえる家が好きだったかの、どちらかだったのでしょう。

 シントロラは結構記憶力がよかったので、必要なものがどこにしまってあるかを、ちゃんと覚えていました。だから




 でも、ガスレンジの汚れが目立ってきたり、お客が出入りすることのない、脱衣所の汚れなどを見るたびに、
 「ああ、この家には『片づけ魔』がいないから、こうなのだわ。」
と自分で自分に言い訳をするのでした。

 事実、彼女の親戚や友人に、そうじが苦手だという悩みを打ち明けると、
「うちには『片づけ魔』がいるから、イヤになるくらいなのよ」
 と言われることが多かったのです。


つづく







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最終更新日  2006.11.28 20:11:37
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