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2006.06.21
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カテゴリ: ファンタジー
 シントロラがそんなふうに、妖精のことを考えるようになってからしばらくたったある日の朝、



 夢には、亡くなった彼女のおばあさんが出てきました。
「あっ、おばあちゃん。どうしたの?」
「おまえはほんとにまだまだだね。」
「ごめんなさい・・・。」

 シントロラは、おばあさんがいつも掃除や片づけをきちんとしていて、花の世話が大好きだったことを思い出しました。

「ねえ、おばあちゃんは 妖精を見たことがあるの?」
「おまえは 大人になってもそんなことばかり言っているのだね。


「私は妖精や小人、巨人や魔法が出てくる物語が、大好きだったの。
今になって思い出したけど」

 するとシントロラのおばあさんは、
「あたしゃ生きている間は、妖精だのお化けだの、見たことなどこれっぽちもないよ。
お前たちを腹いっぱいにさせて、家をきちんとすることで、精いっぱいだったからね。

 けれど まじないの言葉はちゃんと効き目があったし、神様に祈ったことは、みんなちゃんと聞きいれられたよ。
 だって、神様に恥ずかしくない心でいようと、いつもがんばって生きていたからね。

 お前に言われて気付いたんだけど、今こっちの世界から下を見ると、あたしのもと住んでた家にゃ、小さいヘンな人や動物みたいなのが、うじゃうじゃいるのがよく見えるよ」


「え、あたしの生まれた家に?」
 シントロラは、自分の育った家を思いだしました。
涼しい木陰、家の裏の池、窓際から庭へ降りられた廊下、霧の絵がかかった部屋。



「ねえ、じゃあ、私が今住んでいる、この家には・・・」

 ふっと、おばあさんはため息をつきました。

「おまえが、もっときちんと掃除をすれば、きっと妖精たちもやってくるさ。
そうすれば、その姿が見えるようになるのも、じきのことだろうに」

 シントロラは、はっとしました。

 わかった!わたし、がんばる!!」



 そこで、シントロラはぱちっと目が覚めました。


つづく






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最終更新日  2006.11.28 20:09:32
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