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2006.08.05
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カテゴリ: ファンタジー
 それが終わると今度は、ミトン手袋をはめて、柱や壁を磨く作業でした。
同じように中にはクルミを砕いたものが入っていて、本当にパウダーのように細かい粒なので、ちっともごろごろした感じもがしませんでした。こすれば見事な美しいツヤが出るので、シントロラはこれにも夢中になってしまいました。


 するとそこへ、きのう見た妖精のトロリが現れ、いたずらっぽく笑って逆立ちしました。
「これなーんだ」
ポケットから取り出したのは、シントロラの髪飾りによく似ていました。
 というか、それよりもぐっと小さくて、ガラス細工のようにぴかぴか光っています。
「一体・・・何?」
シントロラが戸惑いながら仕事の手を休めて答えると、トロリは言います。

「マダム・ポンヌフに言われてちょいと失敬したけどね」

「引き出しの奥にひっかかってあんたの目に触れなくなったものは、
なあに 誰のものでもないだろう」

「え、ええまあ・・・確かに私も忘れていたけど」

「物ってのは、何でも縮めると宝石のようにぴかぴか光り出すのさ。
ほら、ダイヤモンドだって、炭素の固まりだろ。
 あんたの子どもが電子レンジで作ったプラスチックのキーホルダーも、板に絵を描いて熱で縮ませたものだろ」

「じゃああの赤いぴかぴかしたのも?」
シントロラは階段下の物置に仕舞われた光る小石を思い出しました。

「おっと、興味があるのかい?
ダメダメ、これは俺にしか出来ない仕事だからね、あんたにはあんたの得意があるだろ」

トロリはひょろ長い指先をゆらゆらさせました。



次の日の日記 に続く







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最終更新日  2006.11.28 20:15:40
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