2005.06.03
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カテゴリ: 夢のような夢の話
こんな僕にも、好意を寄せてくれる人がいて、

どうしてだか分からないけど、とてもキレイで

何というか、『お嬢様』みたいな人でした。

育ちが良かったんでしょうね。

想像だけど、割と裕福な家庭に生まれて

家族関係も良くて、悪い友達も居ない、みたいな。

でも、変に気取ってなくて、僕が送ったメールに

いちいち、きゃあ、だの、うれしい、だの、

大喜びしながら返信をくれました。



気持ちになりました。

大げさじゃなく、その子の顔を思い浮かべると

そんな気がしたんです。

毎日彼女は夜が早くて、僕の仕事中に、おやすみ、と

メールをくれます。

僕は携帯で「お」と打ち込むと「おやすみ」と出るので、

それだけじゃ味気ないと思って、キラキラ光る絵文字を入れました。

彼女はまた、かわいい、と言って喜びのメールをくれました。

そして、彼女は朝が早いので僕が寝ているときに、おはよう、と

メールをくれます。僕は「お」と打ち込んで「おはよう」と

ディスプレイに出ると、太陽の絵文字を付け足して、



そんな日々。

僕には、ひとり、恋人がいました。

そのひとは1年位前に、僕の友達になりました。

そんな僕の恋人だった友達が、僕の家に遊びに来る事になって、

その時、あのキレイな子からメールが来たんです。



僕は、1年前に恋人から友達になった女の子と一緒に居たのだけど、

何となく言い出せなかったんです。

だって、恋人だった友達は、今日ウチに泊まるんです。

何となく言い出せなくて、とっさに仕事だって言ったんです。

明日も仕事だ、って。

あの子から、いつもよりちょっと遅くに返信がきて、

仕方が無いですね、って。

とても、大切なお話があったんです、って。

少し胸がちくりとしましたけど、

僕は目の前の恋人だった友達が横になってるベッドに

滑り込んでいきました。

光が、少し差し込んで、いつの間にか眠ってた僕は

目を醒ましました。

時計は朝の7時。そして、メールの着信音。

キレイな子からのメールでした。

どうしても。って書かれたタイトルに、

少しだけ嫌な予感がしたようなしなかったような。

「いま、玄関の前にいます。どうしても、会いたくて」

僕はその時、きっと頭がおかしくなってしまったのか、

もう、全然分からないんですけど、

逃げようとしたんです。ベランダから。2階なのに。

そして、何も着ていなかったんです。

手すりを上ろうとする僕を見て、

恋人だった友達は飛び起きて、僕を必死で止めるんです。

やめてやめて、って。

僕はそれを振り払って、

こっちを見てる人影に気付いた瞬間、

飛び降りていました。

思ったより、地面までは遠くて、

とても時間があるように思えたので、

僕はその人影をゆっくり確かめることが出来たんです。

あの子が、落ちる僕を、ゆっくり見ていました。

そのときの彼女の顔!彼女の顔といったら!

とても穏やかな、美しい笑顔で、

でも、その目は明らかに侮蔑とそして憎悪とが

混ざっていたように思います。

あまりにその表情が美しすぎて、僕は落ちながら

恐怖すら感じました。

全身が震えて、落ちていく僕。

彼女は、僕を見て、携帯でメールを。

着信音。恋人だった友達の悲鳴。ぐちゃり、と鈍い音。

何だか僕の耳に幾つも音が飛び込んできて。



















という所で飛び起きた僕は、

実に1ヶ月ぶりに朝立ちをしていたのです。





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Last updated  2005.06.03 20:19:20
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