能登の手染め日記

能登の手染め日記

May 17, 2007
XML
カテゴリ: 日々
昨日のことだが、被災して避難生活をしている知人から電話があった。

地震で店舗兼住居が壊れ親戚の家に避難している人だが、病気を抱え手術をして半年。
年齢も60歳に近く「何も考えることができないで50日過ぎた」と。
「地震の日、来てくれてありがとう」
「いえ、何も手伝いもできませんでした」
「ううん、あんたの事務所も撤去されてしまったね」
「えぇ、事務所がなくなったのは都合悪いですけど」
「仕事は大丈夫なのかな?」
「被災者から納品を断られたのとキャンセルが2件あって苦しいですが仕事はしてます」

「体は、大丈夫ですか」
「うん、だましながらでも、仕事していたほうがイイかもしれん、と思えてきた」
倒壊した家屋跡に町内の人が集まるテントがあったのだが、仮設住宅ができて撤収された。
集まって話のできる場所が無くなったのだ。
「こうして、何もしないで居ると気が変になりそうなんだ」
「そうですね、僕も仕事してるほうが落ち着きます」
「お客さんも尋ねて来てくれることもあるし、仮設の店でも始めようかと思う」
「できれば、それやって下さい。気持ちの張り合いのためにも」
「うん、家族会議してからね。あんたも大変だろうけど、頑張ろうね」
「そうですね・・・ありがとうございます」

・・・家が全快し店を失った人から、逆に励まされてしまった。


親戚の葬儀や行事、寄り合い、会議などで集中力が途切れることも多いし、地震前よりも仕事の効率は、はるかに悪くなっている。

それに輪をかけているのが家のネット環境。ISDN(64kbps)なので、写真や資料のダウンロードにエラーは出るし、あまりの遅さにパソコンを殴りそうだ!(笑





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  May 17, 2007 09:47:05 PM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: