能登の手染め日記

能登の手染め日記

Sep 22, 2007
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このブログで格差について何度か書いてきたけれど、例えば医療環境の格差。我が家で救急車を呼ぶと病院へ着くのに最短で40分、というような話(--;

今日は情報格差について。

私の家は町外れにあるのでインターネットはISDNしか契約できない(64kb)。町の中心部ではヤフーBB(~最大50.5Mbps)などが契約できる。
両者の比較を単純に計算すると1Mbpsは1024kbなので、64:50.5×1024=64:51712=1:808となる。
これは町の中心部の人が1秒で見られる情報を、私のような周辺部では、13分28秒(808秒)必要ということ。

ISDNと同じような金額の契約内容は10Mbpsくらいだろうか。この場合は、64:10240=1:160
金額に換算してみると、同じ情報を得るために町中の人が1円で手に入れられるものを、私は160円で手に入れるということ。
この説明のほうが格差の損得が分かりやすい。これが情報格差の金額。

私がインターネットで手に入れる情報はADSLの10Mbps契約をしている人に対して、実に160倍の金額で手に入れていることになる。

つまり、都市部でたった1秒で手に入れられるものを、私は1600秒=26分40秒も費やして手に入れることになる。

(インターネット契約料金やPCの性能が全く同じ条件下での理論値の比較例。
実際は光の契約やADSLの高速契約は、ISDNの契約料金よりも高い場合が多いので全てに当てはまる金額ではない)

同じような料金を払っていながら、テレビが映らない地区や携帯電話が使えない地区、インターネットの接続スピードが遅い、又は途切れる地区で暮らしている人は、情報格差の中で不利・不便な状態であるといえる。

田舎にはこうした情報格差がいっぱい!その是正すべき項目としては、
(1)地上デジタル放送対策
(2)テレビ難視聴対策
(3)インターネット通信の格差是正
(4)携帯電話不感地帯の解消
こうした問題を個人や集落では解決できないため、多くの地方自治体は、ここ数年来ケーブルテレビ事業によって問題を解決しようとしてきた。

しかし、この町は一向にそういう方針を出そうとしなかった。

昨年の9月に町は情報政策懇話会という会議を行ったので応募して座長になり、意見を取りまとめて11月に提言書を提出した。

周囲の自治体が全て方針を出しケーブル放送を開始して前述の4項目の問題を解決しだしたのに、この町は方針さえ出すことが出来なかった。そして月日が流れ、地上デジタル放送の開始が迫ってきて町はようやく9月議会で方針を発表した。が、しかし、この先国への申請や工事など順調に行って運営サービスが開始されるのは、まだ尚、最短で2年後。

同じ町に暮らしていても格差があるのだが、他の町が格差を解消しているから、同じ能登で暮らしていても隣の町の田舎とも格差があるということになる。
格差があるというのは損害をこうむっているということ。

なんだかな~、内心、前町長と現町長、関係者に損害賠償を請求したい気分(ーー;





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Last updated  Sep 22, 2007 07:56:03 PM
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