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2.陣痛

2.陣痛

■2004.8.18(wed)■
日付も変わって深夜2時ごろ。
パチリと目が覚めた。
あれ?お腹結構痛いかも・・。
アテネオリンピックの柔道を見ながら痛みの間隔を計る。
10分間隔?7分間隔? ん~定まった感じはないけど、
きゅーーーってイタイイタイ。
2時間くらい様子をみた4時ごろ、完璧10分間隔は切ってるだろうと確信。
病院へ電話、状況を説明すると、それでは入院準備してきてくださいとのこと。
マサを起こして、入院準備をして、部屋も片付けて、いざ出発!
お腹もすいたのでコンビニでいろいろ買い込んで病院へ。
5時半ごろ病院へ到着。

看護師さんに内診してもらうと「4センチ開いてるね、お産は順調に進むと思うよ。」とのこと。
順調? わーい楽なお産になるのかしらラッキー☆ と、このときはまだ楽観的。
LDR室へ移動して陣痛と戦う、と言ってもみんなにメールしたり、写真撮ったりと、余裕♪
痛みも全然耐えられる感じなので、ゴロゴロのんびり過ごす。
マサなんて私のための布団で爆睡してるもんね、ひど~い。。

おなか

朝の8時にお互いの親に連絡。すぐに生まれるという状況じゃないことを伝える。
9時に午前の診察が始まり、先生の内診を受ける。
「4センチ?う~ん4.5センチかなぁ?まだまだだね。」
なぬ?!来たときと子宮口の状態が全然変わってないじゃん!大ショック!
しかも、子宮口が堅い上に 分厚い! とまで言われたよ。
分厚いって、、どうやったら薄くなるの~。。 ア~ン。。
しかも、先生は近くの小高い山に登っておいで、よく動いてね。 だって・・。
はぁ? 陣痛一応痛いのに登山っすか?? まじ? 冗談だよね?
ナースステーションに戻って、看護師さんに「山登ってこいって言われた・・。」というと。
「あはは~、いってらっしゃーい☆」だってさ。 まじなの??
半信半疑で、LDR室に戻って自分の服に着替えてみる。
看護師さんに「行って来ます・・。」と言うと、
「いってらっしゃい!行けるとこまででいいからね、戻ったらまた声掛けてね~。」って。
やっぱり本当なんだ、、私行くんだ・・。

こうなると笑えてくるね、マサと覚悟を決めて「行くか?」と外に出ると、超ピーカン照り!!
まだまだ夏真っ盛りで暑いし、私そういえばすっぴんだし、日焼けするやんっ!!
ということで、あっさり登山中止。
病院の目の前にあるヨーカドーの中をグルグル回る。
すると30分もしないうちに、痛みはすごくなってきた!
歩けないくらいの痛みだよ~。
もう生まれるでしょ? 帰ろう!

病院に戻ってみても結構ホッタラカシ。
痛みをこらえて歩いてみたり、立ってみたりするけど、マサは眠ったりしてる~。くそ~。
部屋のカーテン替えにきた掃除のおばちゃんが、
グースカ寝てるマサを見て、「男は気楽なもんだわね~。」って
ほんとだよね。

午後2時ごろ母がやって来た。
陣痛の痛みが来たときに背中をさすってくれると、すごい楽だ~!
ありがたいよ母さま。
ていうか、マサがほんとはこういうことするんでしょ~!役立たず!!
でも、母はあーだこーだ言っててちょっとうざい。
「この痛みじゃまだまだだね~ お母さんの時はね、、」
はいはい。
挙句の果てに看護師さんのとこ行って、ショックなことまで聞いてきた。
「この様子だと日付変わるかもだってさ。お母さん一度帰るわね。」
なぬ~?? 困ります!!
8月18日生まれがいいのに~!!大ショック・・。

先日、散歩ついでにマサと出かけた喫茶店で、雑誌読んでたら、
8月18日生まれの芸能人がなかなか良かったの。
清原・中居君・KEIKO ほら、有名人ばっかでしょ?
私の誕生日なんてふつーで有名人と言えばヘレンケラーだもんね。
いまいちピンとこない人やん?
だから、マサと「こりゃ8/18狙いだね☆」なんて言ってたのよ。

こうなったら意地でも今日中に産んでやる!
看護師さんに、どうしたらいいかなぁ?と聞くと、
フットバスして体温めましょうか?と
してして!なんでもして~!!

フットバスしてる間にマサが起きてきて、
会社に電話してくる、とケータイをもって部屋を出て行った。
と、その直後、痛みは相当増してきた!
今までの倍くらい痛い! フットバス効果を逃さないように、
私は無理に歩いてみようとするが、歩けない。
痛くてとにかく立っていることしかできないの~。
立ったまま地団駄踏んでとにかくこらえる。座ることもできない・・。
マサ助けて・・、電話しようとしてもケータイのあるとこまでも行けない・・。

近くにあったカーテンにつかまりながらなんとか立ってる状態。
付けてたテレビからは、「ちびまる子ちゃん」のオッチョコチョイ話が
延々と放送されてるよ、笑えません。。
あまりの痛みと誰も来てくれない悲しさに涙が出てきた。
オイオイ泣き続けること何分経っただろ。
とにかくすっごい長い間に感じた。

やっと看護師さんが様子を見に来てくれてた。
背中をさすってもらい、少し痛みも楽になったし、気づいてもらえて安心した。
「相当痛いです・・」と言うと「ウンチしたい感じ?」と聞かれる。
今日何回も聞かれたその質問の意味がやっと分かった。
まさにウンチしたい感じです!!
ウンチ=子宮口全開近し なのだね!!

内診してもらうと子宮口が8センチ開いてるって、
さっきの4センチからなかなか開かなかったのに大進歩!
そんな時にマサがフラリと帰ってきた。
「えっ?8センチ?すごいじゃん♪」って、のんきなもんだぜ。
一番辛かった時にいなかったくせに!
「どこ行ってたのよ!痛くて助けてもらいたくても誰もいないくて、何回も呼んでたのに!」
怒りでバチバチたたいちゃった。
「ゴメン・・」マサはとても悲しそうな顔してる、少しは気が晴れた。

陣痛は尋常じゃなくなってきた。
1回1回の波の終わりに無意識に呼吸が短く切れておかしくなる。
メリメリってどんどん下に来てるのが分かる。
「イキんじゃだめ!!」と言われても勝手になるのだからどうしたらいいのか?
午後6時頃、我慢の限界になった。
「もう頭出てる気がする!!」と内診してもらうと、助産師さんの顔が変わった。
そして、好きな格好で産んでいいよ。とのお言葉。
これでやっと10センチの全開なんだ!!

というか、”好きな格好??”という意味不明なお言葉に私は拍子抜け。
この病院、ちょうど”フリースタイル出産”に移行している時期だったのでした。
でも、出産=分娩台と思っていた私は、”好きな格好??”にとまどう。
「どんな格好したらいいのかわからない~!!」と言うと、
じゃ、力が入れやすいのは分娩台だから、分娩室に行こうかということになった。


3.分娩へ





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