入院生活
入院生活最後の検査から、数日。
わたしは、会社でいろんな役目をもってるので、
とにかくひきつぎをするために、通っていた。
病院から会社に電話。
「明日から入院してください」
そして、次の日。
入院。
それから、毎日、いろんな検査にまわされる。
入院した部屋は、8人部屋。
血液内科の病室。
同じ部屋には、少しぼけたおばあちゃまと、16歳の少女。
ちょっとしっかりしたおばちゃま他。
少女は、薬の副作用で髪の毛がまったくなかった。
そして、ばい菌が入らないよう、ビニールのカーテンがそこだけ厳重にしてあった。
もちろん部屋の入り口には、殺菌用の薬がおいてある。それでしゅッしゅっと
体全体にかけてから入らなければならない。
おばあちゃまは、夜中におきだす人だった。
そして、いつも看護婦さんにﾅｰｽｾﾝﾀｰにつれてかれていた。
時々、わたしに話しかけるのだが、いつも同じ質問をされていた。（笑）
おばあちゃまは、ご飯の時間にご飯をたべない。
ご飯は、各自時間になると、廊下へ行きとってくるようになっているが、
おばあちゃまの分は、だれかがいつも代わりにとってきてあげているようだった。
部屋の中で、一番元気だったのは、ワタシだ。
当たり前だ。顔色が悪いわけでなく、気分も悪くない。
（時々、頭痛と微熱に悩まされるぐらいだった。）
なので、いつのまにか、おばあちゃまの食事をとりに行くのは
ワタシの役目になっていた。
でも、食べなさいよ、なんて隣りの人がいうと、機嫌が悪くなってしまったりするので。
放っておくようだった。
そして結局看護士さんが来て世話をしていた。。。
ワタシは、検査がない時は、ひまでひまで仕方がないので。
よく売店に行っていた。
もともとテレビが好きでないので。
テレビが有料という時点で却下だったのだ。（笑）
売店に行くことで、運動にもなった。
売店は棟が違う上に、地下一階（でも外からは１階みたいな。ややこしいんだな）。
病室は、７階。
いつも、階段をつかって移動していた。
で、同じ部屋の人がなにか欲しいっていえば、買ってきたりした。
あと、折り紙で玉作りにも挑戦した。
隣りのおばあちゃまは、しっかりしていて。
いつも、折り紙やら裁縫をしていた。
サイショは、見ているだけだったのだが、
いつのまにか手伝っていて、、、いつのまにか自分のも作り始めていた。（笑）
だって、ヒマなんだもん。
洗面所では、他の部屋の人たちとも話したりした。
おじさんに、「あんたどこが悪いんぢゃ・元気そうだが（笑）」
なんて言われていた。
なーんてのほほんとした入院生活を送りながらも。
きつい検査も多かった。
毎朝、おきがけの採血。
一番、心に残っているのは、骨髄液を抜かれたことだ。
おしりに麻酔を打って（これまた痛い）、腰のあたりにずぶっと大きな針さして。
きゅ～～～～っと。
痛みは麻酔のためないのだが・・・。
魂を抜かれる感じだった。（笑）
それを面会に来た両親に笑いながら、話していたら。
後ろできいていた、おっちゃんも一緒に笑って、
「あはは。たしかにそんなかんじだ。」って。
みんな同じような経験してるわけだ。(^_^;)
あと、耳鼻科で、あごの腫れてる部分を検査。
生検っていったかな、成分をとるの。
これも注射針みたいなので、直接ぶすっとさして、ちゅーっと抜く。
これは、針がせまってくるのを見てしまったんだ。
「はぃ。終わりですよ～。帰ってよろしぃですよ～」
と言われたのだが。
立った途端、ふらふら～ばたっと倒れてしまった。（笑）
針を見たのが悪かったのか。。。
と思ったら、看護婦さん。
「感覚が麻痺する感じになる人いるからね～(^_^;)」
と。少し休ませてもらってから部屋に帰った。
そして、CT、MRI、撮影系もいろいろ。
ほんとは、いつもいつも不安だった。
でも。だーりんがいつも支えになってくれていた。
つきあって半年たらずで、そんな試練が待ってるなんてね。
平日だったので、仕事を半休してきてくれたり。
夜、電話で話してても、心強い言葉をいっぱいもらった。
わたしは、だーりんがいたから、病院で泣かずにいれたのかもしれない。
そこで、「この人となら一生ともにできるかも」と確信したわけで。（￣▽￣ゞえへへ。
・・・つづく
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