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おぼろ二次元日記
暴れん坊さんよりラブリーチ(女性版)♪
ラブリーチ(女性版) 朽木白哉編~魂の戻る場所~
プレイヤーを入録してください。
○○○○
ラブリーチへようこそ、○○さん。
あなたは貴族出身です。
しかしながら実家が貧しく、家の家計を助けるために大貴族の
朽木家に奉公に行くことになりました。
朽木家の当主、朽木白哉様の傍仕えとして働く、というのが
仕事の内容です。
四大貴族の当主ともなれば、身の回りの世話をさせるのも貴族出身の
者でなければならないという、掟があります。
それまで身の回りのことをしていた、執事が高齢ということもあり、
流石に執事一人では手が回らなくなってきたため、あなたがその役目を
サポートする事になっています。
さて、あなたは今日これから仕えるべき朽木白哉様とお会いしました。
「本日より白哉様の身の回りのお世話をさせていただきます、
○○○○でございます。至らないことはあろうかと思いますが
精進いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
丁寧に挨拶をし、深く頭を下げるあなた。
しかしながら、白哉様の反応は実にそっけないものでした。
「そうか。・・・女。細かいことは執事の爺によく聞け。
・・よいな。」
「は、はい。」
名前すらも覚えてもらえませんでした。
あなたは最初から白哉様の世話はさせてもらえません。
老執事から白哉様の好みなど、教えられたことを完璧に出来るように
なるまでは、白哉様のお世話は一切出来ないのです。
<学習イベント発生!!>
老執事から教えられる白哉様の好み、服装、日常生活の内容などを覚え、
テストに合格しましょう!!
合格点90点以上!!(頑張れ!!)
合格するまで先に進めないぞ!!
満点だと、白哉様から声をかけられます。
「・・女。爺からよい働きぶりだと聞いている。
それに驕らず、これからも励むよう。」
合格点が出た段階で、実際白哉様のお世話を少しずつ任せてもらえる
ようになります。
最初はお茶などの飲み物から。段々と服装のことまで。
寒い日の白哉様の夕食の配膳の時です。あなたはあることに気付きました。
汁物が白哉様のお食事をなさるお部屋までお持ちすると、このままでは
冷めてしまうということに。
今日は特別寒い日です。
どうしますか?
<1>仕方がないのでそのまま運ぶ。
<2>小鍋を用意し、火鉢で温めなおして出す。
選択<1>
白哉様は残されるということはなさりませんでしたが、あまり食は
すすまなかったようです。
選択<2>
小鍋を火鉢にかけた様子を珍しそうに眺める白哉様。
十分に温まったのを見て、白哉様にお出しします。
一口汁をお召し上がりになった白哉様。普段は食事中ほとんどお話に
なられないのですが、珍しくお話になりました。
「味噌汁とは・・・美味いものだったのだな。」
「お口にあったようでよろしゅうございました。」
微笑むあなた。
「小鍋で温めるというのは、お前の案か?」
「はい。・・・出過ぎたことでございましたでしょうか。」
「いや・・・礼を言う。」
この日は珍しく、汁をお代わりされた白哉様でございました。
<心理読みイベント突入!!>
外出から帰ってきた白哉様の様子を見て、欲せられている物を先回り
しましょう!!
段々と白哉様があなたにお声をかけられるようになってきます。
「行って来る。」
「今、帰った。」
「ご苦労だった。」
「・・・もうここはよい。お前も下がって休め。」
「・・疲れた顔だな。今日は下がれ。明日までの休養を命じる。」
ある日のこと。目覚めたあなたは著しく体調が悪いことに気付きます。
ですが、今日は老執事は所用にて不在の日。
休むわけにはいきません。
今日も、普段どおりに白哉様のお世話をします。
ですが、午後に入りますます体調は悪くなる一方。
どうやら風邪を引いていまい、かなり高い熱があるようです。
白哉様の夕食が終わる頃には老執事は帰るはずです。
眩暈までしてきましたが、なんとかそれまで頑張ります。
夕食の片づけを終えた頃、老執事が戻ってきました。
「おお、○○。今日はご苦労であったな。
何か変わったことはなかったかの?」
「・・はい。別段・・変わりは・・ございま・・・。」
遠のく意識。・・そしてあなたは倒れてしまいました。
目が覚めれば、そこは自室。
どうやら自室に運ばれ、布団に寝かされているようです。
「起きておるかの?」
戸の外から老執事の声が。
「は、はい。」
「入るぞ。」
そう断って入ってきたのは老執事と・・・なんと白哉様でした。
驚いたあなたは、起き上がろうとします。
「そのままでよい。・・命令だ。」
「は・・はい。」
白哉様に命じられたのと、実際起き上がることが難しいあなた。
「白哉様からお薬を頂戴したぞ。
風邪によく効くと言う貴重なものだ。ささ。ありがたく飲むがよい。」
ありがたく薬を飲むあなた。
それを見ると白哉様は「爺。この者だが3日は休養させるように。
熱が下がったとしても出仕させぬよう。よいな。」といい置いて、
部屋を出ていかれました。
熱は翌日には下がりましたが、白哉様からの命があるため仕事を
することは出来ません。
自室で休んでいますと、白哉様からとの事で珍しい果物が運ばれて
来るようになりました。
そして3日後・・・。
「長らくお休みを頂戴して申し訳ありませんでした。」
「・・もうよいのか?」
「はい。おかげさまですっかり元気になりました。白哉様からも
珍しい果物を沢山頂きまして有難うございました。」
「・・そのようなことなどどうでもよい。」
白哉様の表情は殆ど変わりはありません。
・・ですがあなたには、白哉様が少し照れていらっしゃることが
分かりました。
・・・彼が優しさを表現することにおいて、非常に不器用なことも。
そしてまたいつもの日常が始まります。
そんなある日のこと。
「・・一つ相談があるのだが。」
珍しく白哉様のほうから話がありました。
「なんでしょう。」
「妹の・・ルキアのことなのだが・・。」
「はい。」
「藍染の乱の際、私は兄としての役目を果たさなかった。
・・そこでなにか償いをせねばと思うのだが・・。
何がよいであろう。」
さて、どう答えますか?
<1>ウサギのチャッピー。
<2>たまには兄妹でお食事をしながら会話。
選択<1>チャッピー
「お若い方でしたら今女性の死神に人気だという『ウサギのチャッピー』
などはいかがですか?」
「義魂丸か・・・なるほど。」
どうやらその後ルキア様にとても喜ばれたようです。
選択<2>食事して会話
「そうですね。・・差し出がましいとは思いますが、ご兄妹でお話を
されているのを私はまだ見たことがありません。
たまにはお二人でお食事をしながらでもお話されてはいかがでしょうか。」
「話だと・・?何を話したらいいのだ。」
「そうですねえ。お二人共通の話題がよろしいでしょうね。
今度、瀞霊廷に現れたという旅禍のお話などはいかがですか?」
「一護のことか・・・。なるほど。」
この後、お二人は一護という旅禍の少年のことについて今まで
もっともお話が弾まれたようです。
・・もっとも一方的にルキア様がおしゃべりになられたようなのですが。
「・・・ですが・・本当はルキア様も償いなど求めておられないと
思います。
ルキア様も白哉様のお立場をよくお分かりになっておられるはず
ですから・・・。」
「・・・そうであろうか。・・不思議だな。お前の言葉は耳に何故か
なじむ。」
「そんな・・なじむなどと恐れ多い・・。」
「・・・礼を言う。」
そう言った白哉様は少し微笑んでいるようでございました。
今は亡き奥様の月命日の日です。
白哉様は決まってお一人で亡くなった奥様、緋真様の墓にお参りに
行かれます。
「お前も供をせよ。」
なぜか墓参りに同行するよう命じられます。
・・今は亡き奥様の墓。
白哉様の後方であなたも手を合わせます。
「・・何故死者には墓が、人には『家』が必要か分かるか?」
手を合わせたまま、あなたに話しかける白哉様。
「いいえ。」
「帰るところが必要だからだ。だから人は帰るべき『家』を護ろうとする。
朽木家は人のみならず歴史の『家』であると私は考えている。」
「はい。」
「だが、当主たる私はその『家』そのものを護るのが責務なのだ。」
「はい。」
「・・偽りを言うのは好きではない。
私は緋真を愛していた。恐らく生涯忘れることは出来まい。」
「・・存じております。」
「しかしお前には私の傍にいて欲しい。」
「・・・私はそれが役目。お傍に仕えさせていただきます。」
「・・・そうではない。」
そういって白哉様はあなたの方を振り返ります。
そして貴族の証である牽星箝を取り外してしまいました。
地面に散らばる貴族の証。
「『朽木白哉』という一人の男の傍にいて欲しいのだ。」
「び、白哉様・・。」
「お前には私という男の魂の帰る『家』になって欲しい。
・・・二言は言わぬ。
・・・○○。お前を・・・愛している。」
「・・・・!!!」
「もう一つ言い置くことがある。」
言葉を失っているあなた。
そのあなたに白哉様は優しく語り掛けます。
「・・・・私より先には逝くな・・。」
さて・・あなたはなんと答えますか?
なんちゃって。
ラブリーチ(女性版) 市丸ギン編~キミはボクの獲物やから~
プレイヤーを入録してください。
○○○○
ラブリーチへようこそ、○○さん。
あなたは三番隊の第四席に新しく任命された死神です。
今日は転属の挨拶をするために、三番隊隊長、市丸ギンの執務室へ
やってきました。
「失礼します。今日から三番隊所属となりました、○○○○です。
よろしくお願いいたします。」
「・・ああ。キミがうちに来ることになった新しい子やな?
市丸ギンや。よろしゅう頼むわ。」
「こちらこそ、よろしくお願いいたします。」
市丸隊長が手を伸ばしています、どうやら握手のようです。
つられてあなたが手を出したときです。
「バチッ!!」と隊長の手とあなたの手の間に電流が流れた
ような音と衝撃が。思わずあなたは手を引っ込めます。
市丸隊長は電流が流れたご自分の手を珍しそうに眺め・・・・
何故か次にあなたの方を見てにやりと笑います。
「・・なんや面白いことになりそうやな。」
その時何故かあなたは総毛立ってしまいました。
それ以来です。市丸隊長は何かとあなたに声をかけるようになったのは。
普通の会話にもかかわらず、何故か異様な緊張を感を感じてしまう
あなたでした。
<回避イベント突入!!>
ギンとの接触を『避けまくれ!!』
自分から面会に行った段階でゲームオーバーです。
徹底的に『避けて』ください。
そんな時でした。
あなたは吉良イヅル副隊長から用事を言いつけられます。
「○○君。すまないが、20年前の流魂街北地区に現れたヒュージホロウに
ついての資料を書庫から出しておいてくれないだろうか。」
「分かりました。吉良副隊長。」
「昼までに頼めるか?」
「お出ししておきます。」
そして、書庫で資料を探している時のことです。
「お役目ご苦労やねえ。」
全く気配を感じなかった背後・・・いえ、あなたの耳元すぐの所から
市丸隊長の声がします。
信じられない思いで目だけ声のする方向に向けると・・・
そこには市丸隊長がいました。
どうしますか?
<1>飛びずさる <2>動けない
選択<1>飛びずさる
思わず悲鳴を上げて飛びずさってしまうあなた。
「市丸隊長!!なぜこちらへ?!!」
「なんや化物にでも会ったみたいな反応やねえ。傷つくなあ。
ボクも調べ物や。そんな驚かんといて。」
「・・・調べ物・・ですか?」
「ボクかて調べ物くらいはするよ。」
そう言いながらもあなたの方へ近づいてくる市丸隊長。
あなたは後ろの本棚に退路を絶たれてしまいます。
そして市丸隊長の右手が不意に伸びてきてあなたの顔の横に。
「・・・・あかんよ。そんなに逃げられたら・・・追い詰めとうなって
しまうやろ・・・?」
静かに囁いた後、顔の横にあった手が引かれます。
その手には一冊の本が。「これ探してたんや。ほなお先。
・・・○○ちゃん。」
背中越しに挨拶する市丸隊長。そして書庫を出て行きました。
<2>動けない
あまりのことに動けないあなた。
「・・なんや、震えとるみたいやねえ。キミ。
寒いからなあ、ここ。」
そう言って耳元から離れる市丸隊長。
ようやくあなたは市丸隊長の方へ振り返ります。
「そんなに怖い?ボクのこと。」
「・・・いいえ。」
ようやく言葉を出すあなた。
「怯えた顔して。・・・可愛いなあ、ホンマ。」
クスリと笑って市丸隊長は手近な一冊を選び、書庫から出て行きました。
「あんまり可愛い顔してると・・・もっと見とうなってしまうやろ?」
<最終回避イベント突入!!>
ギンとの接触を『避けまくれ!!』
そして・・何故かある日からギンからの接触が途絶えます。
不思議とは思いつつ、静かになったことに安堵するあなた。
そんな時、市丸隊長が一人で空を見上げているのを見かけます。
何故かいつもの市丸隊長とは違う気がしました。
「あの・・市丸隊長?」
「なんや、キミか。どういう吹き回しや?いままで散々逃げてたくせに。」
「いえ・・・いつもの様子とは違って見えたものですから・・。
どこかお加減でも?」
思わず声をかけてしまったあなた。
そうすると、市丸隊長は少し驚いた顔をして珍しく小さなため息を
つきました。
「・・アホやなあ。
・・・せっかく見逃してやろう思うとったのに・・・。。」
・・市丸隊長のひとり言はあなたには聞こえませんでした。
そして数日後。旅禍が瀞霊廷に侵入したということで、大騒ぎになった後・・・。
大変なことが分かりました。
市丸隊長が、五番隊の藍染隊長と九番隊の東仙隊長をともに反旗を翻し、
ウェコムンドに旅立ったというのです。
三番隊では大騒動になりましたが、何故かあなたはどこかで安心して
いました。
『これで、心静かな生活を送れそう・・。』
三番隊の中でも最も早く落ち着きを取り戻したあなたは残務処理に
追われるようになりました。
残業をして、夜遅く一人で隊舎を出たときのことです。
「○○ちゃん。」
漆黒の闇から声が聞こえました。まさかと思う暇もなく、あなたは
当身を食らわされ・・・意識を失ってしまいました。
「迎えに来たで。」
そんな声が・・・聞こえたような気がしました。
気付けばあなたは見たこともない所にいました。
あなたを知らない顔の男たちと全く風貌が変わっている藍染隊長と
東仙隊長、そして市丸隊長が見下ろしていました。
「これ、今日からボクのところに置くから、よろしゅうな。」
「・・・ペットを買う許可は出していないと思ったが・・・ギン。」
「せやかて、暫くはどうせ暇やろ?ええですやん、これくらい。」
「・・仕方のない子だ。部屋から出さないようにすることだ。
いいね、ギン。」
「分かってますって。」
「ペットねえ・・・俺には只の塵にしか見えねえけどな。」
「・・口の利き方に気いつけなあかんよ?グリムジョー。
ああ、それからボクの持ち物に傷一つ付けたら・・他のホロウの
餌にするから、忘れんといて。」
信じられないような会話が交わされた後、あなたはギンの私室と
見られるところに連れ込まれます。
「さっきの見とったら分かると思うけど、ここから出ん事や。
一応鍵はかけさせてもらうけど。じゃ。ボクはまだ用があるからここで
キミは大人しくしとき。」
そしてあなたは一人部屋に残されました。
どうしますか?
<1>ホロウに囚われる位なら死を選ぶ。 <2>当然逃げる。
選択<1>死を選ぶ。
ゲームオーバー。はじめに戻る。
選択<2>当然逃げる。
あなたの斬魄刀は取り上げられてしまっています。鍵を開けることは
出来ません。
『鬼道で扉を破ろう。』
そう思ったあなたは鬼道を詠唱しました。
「君臨者よ、血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ!
心理と節制、罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ『破道の三十三・
蒼火墜』!!」
しかし、術は跳ね返され、あなたは手に怪我を!!
部屋全体に術がかけられているようです。脱出は出来ません。
あなたはどうすることも出来ませんでした。
そして市丸隊長が帰ってきました。
「ええ子にしとった?と思ったら・・さっそく暴れたようやねえ。」
目ざとくあなたの手の怪我を見つけた様子です。
「アホやなあ。部屋に術がかかっとるから、跳ね返ってきたやろ。
怪我したんか?」
いやがるあなたの怪我した方の手を取り、「こんな怪我してもうて。」と
いいながら傷口に顔を近づけてあなたは思い切り噛まれてしまいました。
「ああ!!」
痛みに悲鳴を上げるあなた。噛まれた傷口からは血が伝って行きます。
「ああ。血が出てもうたなあ。」
今度は優しく流れる血と傷口を舐め取っていく市丸隊長。
「この体にボク以外の傷つけさせたらあかんよ?・・ええな。」
そう言った市丸隊長の真の瞳の色をあなたは見てしまいました。
「・・・帰してください。」
「それは出来んねえ。キミはボクの獲物やから。」
「お願いだから帰して!!」
言いながら後ずさるあなた。
でも何処にも逃げ場はありません。背に壁が当たります。
そして市丸隊長はゆっくり歩みだしました。
あなたの方へ。
「だからそれは出来んよ。
・・・でも心配せんでええ。
すぐにボクが何にも分からんようにしてあげるから。
・・・ボクの事しか考えられんように。
・・・そんな風にしてあげるから。
・・・だから心配せんでええ。」
そして市丸隊長はあなたの耳元で囁きました。
「でも・・・。
・・・ご免な・・。
もう逃がせんのや・・キミのこと・・。」
なんちゃって。
ラブリーチ(女性版) 日番谷冬獅郎編~お前への想いは霜天に座す~
プレイヤーを入録してください。
○○○○
ラブリーチへようこそ、○○さん。
あなたは護廷十三隊の四番隊、第五席を務めています。
あなたには妹がいて、同じ隊にいます。妹は席官ではありません。
ある日、辺境に現れたホロウの集団を退治するべく、討伐隊が
編成されます。
戦闘部隊として十番隊。
その責任者として、十番隊隊長の日番谷冬獅郎。
そしてその救護後方支援として、あなたが所属する四番隊が同行する
こととなりました。
あなたは討伐に加わる四番隊の救護班長として責任ある立場を任されます。
そしてそこにはあなたの妹の姿も。
「お前が四番隊の責任者だな?日番谷だ。後方支援は任せたぞ。」
「はい。全力で支援させていただきます。」
日番谷隊長の目の位置はあなたよりも下です。
しかし、全く目線をずらそうとはしません。
その強い眼差しに先に視線をずらせたのはあなたのほうでした。
そして、討伐隊は出発します。
すぐに終わるはずでした。
・・・・しかし、事態は想像を遥かに超えていたのです。
出てくるホロウの集団を殲滅しても殲滅しても、どこからかまた
ホロウが集団で出てきます。
戦闘部隊の十番隊も当初は余裕で殲滅していましたが、相次ぐ戦闘に
段々負傷者の数が増えてきました。
当然あなたは治療部隊の先頭に立ち、負傷者の治療を行います。
日を追うに連れ、あなたも部下の負担を軽減するため寝る暇も惜しんで、
治療するようになっていきます。
・・・そんな夜更けのことでした。
「・・まだやってるのか。」
日番谷隊長です。
「怪我人を放っていけませんから。」
寝ている怪我人を起こさないように二人は小声で話します。
「昨日も徹夜に近かっただろう。いい加減休んだらどうだ。」
どうしますか?
<1>休む。<2>最後まで治療する。
選択<1>
「そうですね・・・。
ではお言葉に甘えまして、休ませていただきます。」
「ああ。よく休めよ。といってもそんなに時間はねえけどな。」
「でも・・・日番谷隊長もお休みになってくださいね。」
「ああ。毎日遅くまですまねえ。」
選択<2>
「ありがとうございます。・・でももう少しだけ。」
「お前が倒れられるとこっちが困るんだが。」
「大丈夫ですよ。それに・・・。」
「それに・・なんだ?」
「私は戦いが得意ではありません。
皆さんの為に出来るのは・・・これくらいしか出来ませんから・・。」
「・・そんなことねえよ。治療部隊がいるからこそ、俺たちは安心して
戦えるんだ。お前は十分すぎるほど、やってくれてる。」
「・・・日番谷隊長は何故私が徹夜してるのをご存知なんですか?」
「・・・俺の部下の為に徹夜してる奴を、置いて寝てるわけには
いかねえだろうが。」
<各種治療イベントをこなしまくれ!!>
殲滅してもまた出てくるホロウたち。
その原因が分かります。
ウェコムンド(ホロウの世界)と繋がる亜空間の穴が出来ていたのです。
それを閉じるのは特殊な技能を持つ者でないと出来ません。
その者が辺境に到着するまであと3日。
もはや誰もが体力の限界に来ている時でした。
そして悲劇が訪れます。
備品の補充に一人陣を離れたあなたの妹が・・・
初の犠牲者になったのです。
一時呆然とするあなた。でも悲しんでいる暇は全くありません。
その間にも負傷者は運ばれ、あなたは治療の指揮を取らなけば
ならないのです。
そして今日も深夜までの救護活動が続きました。
救護のテントを出るあなた。
月はなく、空には星が輝いています。
疲れきっていましたが、寝られそうもありません。
・・・妹が死んだのですから。
ぼんやりと空を見上げるあなたに後ろから声がかかります。
「妹のこと・・・聞いた。・・・すまねえ。俺の責任だ。」
「日番谷隊長に責任はありません。
妹は・・・運が悪かったのです・・。」
あまりのことにまだ泣く事も出来なかったあなた。
「もしキツイなら明日休め。」
「いいえ。仕事をさせてください。そのほうが気がまぎれますし・・・。
それに・・・死んだ者には治療をしても生き返ってはくれませんから・・・。」
「・・・明るい奴だったって聞いた。どんな時でも笑ってて・・・
それに元気付けられてた奴も多かったみてえだ。」
「ええ・・・どんな時でも・・・あの子は・・」
亡くなった妹を思い出し、ようやくあなたの頬を涙が伝います。
今まで我慢していた感情があふれ出し、思わず膝をついてしまいます。
「・・・・。」
日番谷隊長の手があなたの肩に置かれます。
しかしあなたを包み込むにはあまりにも彼の腕はまだ小さい。
「・・・すまねえ。
もっと俺がでかかったなら・・・もっとちゃんと、お前のこと
抱きしめてやれるのに・・・。
・・・ちくしょう・・・。
なんで、おれはこんなにガキなんだろうな・・・。
まったく・・・情けねえ・・。
代わりに傍にいてもいいか?
・・・頼む。
・・・傍にいさせてくれ・・。」
<さらに救護イベントをこなせ!>
そうして、ようやく空間の穴がふさがり、ホロウは一掃されました。
ようやく任務終了です。
辺境から戻り、報告を山本総隊長に終えた日番谷隊長とあなた。
これで暫く会うこともないでしょう。
「お前・・・ちょっと時間あるか?」
「え?ええ。どうかしましたか?」
「ちょっと付き合ってくれ。」
そうして連れてこられたのは、双極です。
何故こんなところに、と不思議に思ったときのことです。
「すまねえな。こんなところまで。でも、ここでないと出来ねえからな。」
「何をですか?」
「卍解・・。『大紅蓮氷輪丸』」
双極・・荒廃した風景の中に、氷の竜が現れます。
氷の翼は天空を舞い、あなたの前に静止します。
・・ちょうど・・あなたの目線の・・30センチ弱上のところ。
「なあ・・。俺は今ガキだけどよ・・。
これ位にはでかくなってやる。
だから・・・待っていてくれねえか?・・・それまで。
何時になるかは分かんねえ。けど・・できるだけ急ぐから・・。
・・それ以外は・・
・・・全部お前の前に立ってやる。」
目線を合わせるために、上を向くあなた。
碧の宝石のような眼差しには真実が見えます。
・・・さあ、あなたは彼の決意を受け入れますか?
なんちゃって。
**********************************
女性版ラブリーチで兄様、ギン、シロちゃんと三人の隊長さん達
との恋愛イベントの数々を堪能させていただきました!
「一人の男として」とおっしゃってくださる兄様、
ギンとの綱渡りのような危険な心の駆け引き、
そしていつか並びたい、と宣言してくれたシロちゃん。
素敵な夢の世界へといざなってくれた暴れん坊さんに感謝です。
ありがとうございました。
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