お で ん 家  へ よ う こ そ !!

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『発達障害者支援フォーラム』にて Part2

2007/03/21 記事より

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先日、聞いてきた岡山大学 佐藤 暁教授の講演会内容の続きです。
今日、初めて見たという方は、
ぜひ先にコチラ↓をご覧ください。

『発達障害者支援フォーラム』にて

「発達しょうがいを持つ子どもたちは、環境を整えてやれば困らない」


テーマ別に書いてはおりますが、何分にも筆力のないだいこん母のこと…。
並べて書くのが精一杯ですので、わかりにくいかもしれませんが、どうぞお許しください。




教育現場に必要なこと


子どもたちのこころを掴むために、必要とされることが2点あります。
まず、学校全体に『規律』があること。
そして、どの子どもにも飽きられない、楽しめる『授業』です。



 規律について

 規律とは、守らせるためだけにあるものではありません。

 規律とは、「子どもたちが安心して過ごす」ためにあるのです。

 つまり、規律とは、大人の言い分を押し通すものではなく、子どもたちが安心して過ごせる環境作りの一助となるものなのです。

 たとえば、消しゴムを忘れた子がいるとしましょう。
 友達に消しゴムを借りました。
 でも、その消しゴムは、友達が新しく買ってもらったばかりのもので、まだ一度も使ったことがないものでした。

 「貸して」と言葉で伝えただけで、返事も聞かずにその消しゴムを使ってしまったら…。
 友達はどういう反応をするでしょうか?

 きっとその友達は、気分を害すると思うのです。

 こういう時、
『「貸して」という言葉に「どうぞ」または「いいよ」という返事がかえってきてから』
という規律があれば、無駄ないさかいは避けられると思うのです。

 そんなこと、「当たり前だ」と思われますか?

 確かにかつては「当たり前」で済んだのかもしれません。

 でも、最近の現状では、発達しょうがいが「ある」「なし」に関わらず、こういう些細なことが、「当たり前」では無くなりつつあります。
 こうしたことが、嫌がらせの手段としても使われることも多いからです。

 もちろん「当たり前」を「当たり前」として、身につけている子もいます。

 でも、ここは敢えてできない子を責めるのではなく、できないことを明文化して、クラス全体で、学校全体で取り組み、子どもたちに繰り返し練習させることで、すべての子供たちがいずれ出来るようになるのではないでしょうか。

 規律が守れない子どもはいません。

 逆に言うと、規律を守れない子どもは理解していないから、と言えます。

 特に、発達しょうがいを持つ子どもは、理解していながらわざとやらないなどということはないのです。
 ほんの少し、理解するために必要な丁寧な援助があれば、驚くべき素直さで、子どもたちは規律を守りとおします。



 そして何よりも、
「あなたはきっとできるようになるよ」という、私たちの希望を伝え続けてあげることも大切なことだと思うのです。



教育現場に必要なこと:規律について 編 終わり






授業について



「授業に集中しない」

「教室から飛び出す」

教育現場ではよく聞かれることだと思います。

これをご覧になっておられる先生方には少々、気分を害する内容になるかもしれませんが、どうぞ最後までお付き合いください。


集中しない、教室を飛び出すと、悪行ばかりが先行していますが、ではなぜ子どもたちは集中出来なのでしょう?教室を飛び出すのでしょう?

我慢が足りないと言ってしまうことは、ある意味、大人にとっては簡単なことです。
でも、発達障害を抱える子供たちにとっては、それほど簡単なことではないのです。
なぜなら、彼らは本来『指示はかたくなに守りとおそうとする素直さ』を持っているからです。

佐藤先生は、教室を飛び出す理由を端的に語っておられました。
いわく、「することがないから」です、と…。

彼らだけではなく、子どもたちにとっての「すること」とは、子どもたち自身が今から何をするのかきちんと理解した上で、意欲的に取り組める課題、それに尽きるのではないでしょうか?

板書に書かれた文字を写しながら先生の話を聞く。
これは、私たち大人がやっても難しいものです。
今回、この講演会で、その難しさを痛感いたしました。
(プライバシー保護の観点から、レジュメがなかったため)
どちらかが必ずおろそかになってしまう…。

そういう困難を持った子どもには、初めから板書と同じ内容をプリントなどで手元に置いておく、説明の言葉も含めてプリントに記しておくなど、ほんの少し負担を減らすという視点での援助をお願いできれば、と思います。

「勉強ができない自分」というのは、子どもが一番分かっているのです。

中学、高校に進学するときなどは、そういうダメな自分を変えたいと、子どもたち自身が必死の思いでいることを理解してやって欲しい、と、佐藤先生は強くおっしゃっておられました。

「発達しょうがいを持つ子どもたちは、環境を整えてやれば困らない」 に記した『人環境』の項目例は、
小学校でのことではなく、岡山県の中学校でのある教室の授業風景だったことも、明記しておきたいと思います。



教育現場に必要なこと:授業について 編 終わり






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