「頭文字D」の部屋


   原作者様・及び講談社様には、一切関係ありません。@@@


 「頭文字D」は、ヤングマガジンに連載中です。
 車の走り屋さんの漫画です。

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  啓介と恭子が、メインなおはなしを、書いてみました。

  年齢 啓介21歳。 恭子20歳。

  涼介=23歳。 ケンタ=20歳。
  中里=21歳。 松本=多分21~23歳。
  京一=多分涼介と同じくらい。

  上記の人間は、実際に「頭文字D」に登場してくる。

  秀香=23歳。 歩美(あゆみ)=23歳

  でも、この2人は、私の想像で作った人間です。

  これは、「頭文字D」を知らない人でも、読めます。

  涼介と啓介=兄弟
  涼介=医大生
  啓介=普通の大学生

  啓介とケンタ=同じ走り屋のチーム仲間
  啓介と中里=走りのライバル
  松本=メカニック


 啓介が、キャラクターの中で1番書きやすい。
 恭子とのラブストーリーを、書いて見たかった。
 私が、好きなキャラクターは、涼介よ♪
 でも、涼介は難しい。

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 リクエストにお答えして、おはなし1・2を復活。
 官能部分が入っているので、直しを入れて公開します。
 ご了承下さいませ。
 コピーは、しないで下さい。


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  おはなし その1


22時を過ぎた頃。
ある峠に、エンジン音が響き渡る。
あの人が、やって来る。
恭子は、ドキドキしながら、待っていた。

車は、恭子の前で止まった。
ドライバーが、降りて来た。

 啓介「久しぶりだな。俺が来る事がわかっていたのか?」

 恭子「ううん。あなたの事を考えていたから」

恭子は、嘘をついた。
本当は、少し前にかかってきた、啓介の兄・涼介の電話でわかっていた。


電話は、こんな感じだった。

 涼介「啓介が、もうすぐそっちに行くと思う」

 恭子「え? どうしてですか?」

 涼介「啓介の欲求のはけ口は、おまえしかいないだろう?」

 恭子「・・・そんなこと、わからないです」

 涼介「きっと啓介は、おまえの体を求めてくると思う。
    イヤなら、イヤとはっきり言えよ」

 恭子「・・・・・」

 涼介「・・・おまえ、まだ未経験だろ?
    だから、啓介のそういう感情のために、おまえの大切なものを
    失ってほしくないのさ」

 恭子「・・・私は、大丈夫です」

 涼介「無理するなよ」


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 啓介「おまえ、今から時間あるか?」

 恭子「うん」

恭子は、啓介のために時間を空けていた。
ついでに言うと、シャワーも浴びて来たのだ。
恭子は、ドキドキしている。

 啓介「こないだ、イヤな事があってさ。納得いかないんだ。
    俺の力不足もあると思うけど」

啓介は、こないだのバトルで、自分が納得のいかない勝ちをした。

 啓介「こんなものでいいのかな~なんて、思ったりもするけどさ。
    向こうは、引き分けじゃないか?と文句つけて来るんだぜ」

恭子は、啓介の話をドキドキしながら、聞いていた。

 啓介「おまえなら、どう思う?」

啓介は、また詳しく話し始めた。
車の話なので、少し恭子は安心した。

 恭子「私は、いつでも啓介さんの味方よ」

 啓介「ありがとう」

恭子のドキドキは、1オクターブ下がった。

 啓介「これから、どこか行かないか?」

恭子のドキドキは、また1オクターブ上がった。

どこか・・・
どこかってどこなんだろう・・・

 啓介「おまえ、時間あるって言っただろう? 朝まで、俺に付き合えよ」

朝まで?
恭子は、またドキドキ。
啓介に言われて、ナビシートに座る恭子。
どこへ行くんだろう・・・
やっぱり・・・

車は、高速道路沿いに進んだ。
恭子の目に、ラブホテルの明かりが見える。
ドキドキ。

 啓介「入っていいか?」

恭子は、ドキドキ。
啓介が、望むなら・・・
恭子は、うなづいた。


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 恭子「こういうとこ、初めて・・・」

恭子の心臓は今にも、壊れそうだった。

啓介は、部屋に入った早々、恭子にキスした。
啓介と恭子の、初めてのキス。

 啓介「ベッド、行こう」

恭子は、ドキドキ。
恭子を、ベッドに押し倒す。

恭子が、抵抗する間もなく、啓介のキス。
始めは浅く、それから深く・・・

涼介が言った<イヤならイヤとはっきり言えよ>は
恭子の頭の中から、消えていた。

イヤじゃない・・・
例え、啓介がそういう感情だとしても・・・

キスの嵐。

 啓介「愛しているよ」

啓介が、耳元でささやいた。
ドキッ。

 啓介「恭子、愛しているよ」

啓介が、恭子の耳をかんだ。
ドキドキ。
今までずっと、恭子の片思いだったから、啓介から<愛しているよ>なんて
言われるとは、思わなかった。
初めての「愛してる」
うれしい。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 啓介「おまえ、初めてだったんじゃないか?」

 恭子「・・・・うん」

 啓介「俺で、よかったのか?」

 恭子「うん。だって、愛してるよって言ってくれたじゃない」

 啓介「まあ、そうだけど」

啓介が、また恭子にキスした。
啓介と恭子の、指と指が絡み合う。

恭子は、啓介の腕の中で朝を迎えた。
何か、恥ずかしいよ。
でも、目が覚めたら、好きな人が隣にいるっていいね。

2人とも服を着て、もと来た道を帰って行った。


 啓介「俺もがんばるから、おまえもがんばれよ」

 恭子「うん」

 啓介「・・・本当に俺で、よかったのか?」

 恭子「啓介さんこそ、私でよかったの?」

 啓介「まあ、俺は初めてじゃないからなあ~」

恭子が、少し不安な顔をした。

 啓介「大丈夫だって。今は、おまえだけだから」

啓介は、恭子を抱きしめた。
そして、軽くキスをした。

啓介は、帰って行った。


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 恭子「もしもし、涼介さんですか?」

 涼介「そうだけど、恭子?」

 恭子「はい」

 涼介「啓介は、帰ったか?」

 恭子「はい」

 涼介「わざわざ、啓介と何かあったのか、報告の電話をかけて来たのか?」

 恭子「・・・・大丈夫でした」

 涼介「どういう大丈夫でしたか、わからないけど、帰って来た啓介の顔を
    見れば、すぐわかるさ」

涼介の電話は、切れた。

今度、いつまた啓介に会えるだろうか・・・
恭子は、ドキドキ。
また突然来て<時間あるか?>なんて聞かれたら、どうしよう。

でも、迷う事はない。
私達は、もう結ばれたのだから・・・


 おはなし その1 完

 7月8日→直し3月22日


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  おはなし その2


 啓介「気にいったものがあって、よかったな」

 ケンタ「はい。買い物に付き合ってもらって、ありがとうございました」

啓介とケンタは、エスカレーターを降りて来た。

 ケンタ「ところで、あれから、恭子ちゃんとは、どうなったんですか?」

 啓介「どうなったって、別に・・・」

 ケンタ「あれから、会ってないんですか? うまくいったんでしょ?」

 啓介「ああ・・・」

出口に向かって行く2人。

 ケンタ「あれ? あそこにいるの、恭子ちゃんじゃないですか?」

 啓介「え? いるわけないじゃないか。あいつ、埼玉に住んでいるんだぞ」

 ケンタ「だけど・・・啓介さん。ほら」

よく見ると、出口付近のベンチに、恭子が座っていた。
誰かを待っているようだった。
啓介と恭子の目が合った。

 恭子「啓介さん・・・」

 啓介「恭子・・・」

恭子の母らしき人物が、トイレから出て来た。

 恭子「あっ。お母さん」

 恭子の母「お友達?」

 恭子「うん」

見つめ合う啓介と恭子。
恭子の母は、ピンときて言った。

 恭子の母「じゃ、お母さん。先におばさんちへ帰るからね」

 恭子「だって、荷物多いでしょ。重いよ」

 恭子の母「歩いてすぐだから、大丈夫よ。
      それよりも、久しぶりに会ったお友達でしょ?」

恭子の母は、荷物を持って外へ出て行った。

 ケンタ「じゃ、俺も失礼します」

 啓介「ああ」

 ケンタ「今日は、ありがとうございました」

ケンタは、丁寧におじぎをして、帰って行った。

残った2人・・・

 啓介「久しぶりだな。 
    ごめん。携帯の電話番号教えてもらったのに、全然電話しなくて」

 恭子「ううん。いいの。啓介さん。忙しいもん」

 啓介「さっき、おふくろさんが、おばさんちって言ったけど
    親戚でもあるのか?」

 恭子「うん。用事があって、お父さんの車で3人で来たのよ」

 啓介「そうか。おまえ、腹減ってないか? 俺、昼を食いそびれたんだ」

 恭子「お昼って・・・もう3時になるよ。 3時のおやつね」

啓介と恭子は、デパート内のファーストフードのお店へ入った。

 恭子「こんなところで会えるなんて・・・」

 啓介「俺もだぜ。まさか恭子と会えるなんて思ってなかったぜ」

3時のおやつタイム。
恭子は、久しぶりに、啓介と会えてうれしかった。
ドキドキは、なかった。

 恭子「何か、運命だったりして。うれしいなあ」

恭子は、啓介の顔をじっと見た。
啓介は、気がつかない。

啓介さんって、意外ときれいな顔しているんだ。
この唇に、キスされたんだよね~。
また会えるなんて、うれしい。

 啓介「ああ~食った。食った」

 恭子「よく、食べたね」

恭子が、笑った。

 啓介「ちょっと、走るか?」

啓介は、自分の車に恭子を乗せた。

 啓介「夕飯までには、時間があるからな」

 恭子「今、食べたばかりじゃないの」

恭子が、クスッと笑った。

久しぶりに会った2人は、いろんな話をした。
恭子は、うれしかった。


18時。

 恭子「あっ。お母さんとこに電話しなきゃ、夕ご飯いらないって」

 啓介「ついでに、朝まで帰らないって、連絡しとけよ」

朝まで・・・
恭子は、ドキッとした。
朝まで、啓介と一緒・・・

 恭子「今日の夜に、お父さんとお母さんと埼玉へ帰るのよ」

 啓介「明日の朝、俺がおまえの家まで送っててやるよ」

 恭子「そんな・・・」

恭子は、迷った。
せっかく、久しぶりに啓介と会えたけど、帰りに埼玉まで送ってもらう
なんて。
朝まで、帰らない・・・
どうやって母に、言おうか。

 啓介「どうした? イヤか?」

啓介と朝まで一緒にいたい。
でも、何と言おう。

 恭子「お母さんに、何て言おう・・」

 啓介「う~ん。そうだな。友達のとこに泊まるとか?」

 恭子「それって言いにくいよ。友達ってあなたのことでしょ。
    うちの親が、びっくりするよ」

 啓介「こないだは、どうやって説明した? 朝帰り」

 恭子「朝まで、峠を走っていたって、親に言ったのよ」

ぐう~。
啓介の腹のむしがなった。
3時に食べたばかりなのに。

 啓介「腹、減った~。
    とりあえずさ~。夕飯はこっちで食べるってだけ、連絡すれば?」

 恭子「うん。そうする」

恭子は、母に電話した。

 恭子「もしもし、おばさん。恭子だけど、お母さんに代わって。
    ・・・・・・もしもし、恭子だけど、今日夕ご飯いらないから。
    それから・・・先に、埼玉へ帰っていいから」

 恭子の母「うん。わかったわ。お友達が、埼玉まで送ってくれるの?」

 恭子「うん」

恭子は、急いで電話を切った。
ドキドキしている。
母に、悪い事をしているようだった。

夕食を食べてから、朝まで・・・
ドキドキしている恭子は、夕食に食べたものの味なんて、わからなかった。

 啓介「さて、まだ9時前か。どうしようか?」

恭子の目に、レンタルビデオの看板が映った。

 恭子「ねえ、少し寄ってもいい?」

 啓介「いいけど」

恭子は、緊張をほぐすために、借りる事のできないビデオを見ていた。
朝まで、一緒にいる意味がわかるから。

 啓介「なあ、そろそろ行こうか?」

 恭子「どこへ?」

わかっているのに、とっさに口に出てしまった。

 啓介「・・・・わかってんだろ? それともイヤなのか?」

恭子のドキドキは、強くなった。

恭子は、啓介に手を引っ張られて、車に乗った。
ドキドキ。

啓介の車は、ラブホテルの駐車場に入った。


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 恭子「ドキドキする」

 啓介「好きだよ。愛してる」

啓介からのキス。
恭子の心臓は、また壊れる寸前になった。
イヤじゃない。

 恭子「シャワー、浴びて来るね」

 啓介「一緒に浴びようか?」

 恭子「ううん。だって、恥ずかしいもん」

 啓介「何言ってんだ。 俺は、おまえの隅から隅まで見たんだ。
    今更、恥ずかしいなんて・・」

恭子は、バスルームへ行った。
ドキドキ。
啓介は、煙草を吸って待っていた。

多分、1番最初に会った時から、俺は恭子のことが好きだったんだろうな。
忙しくて、恭子に構ってやれないけど。

カチャ。
バスタオルを巻いた恭子が、出て来た。
啓介は、煙草をやめてベッドに行った。

 啓介「来いよ」

恭子は、ドキドキ。
すぐにバスタオルは、啓介の手によってはずされた。

 啓介「好きだよ」

啓介の唇が、恭子の唇へ 首筋へ 胸へ 腰へ・・・
かき回されていく。

啓介「愛してる」

何度も、恭子の耳元でささやく。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


2人は、朝を迎えた。

 恭子「おはよう」

 啓介「おはよう」

何か、恥ずかしい。
このままずっと、啓介と一緒にいたい。
啓介が、恭子を抱き寄せる。

 啓介「今度さ~。
    アニキが、みんなで伊豆でも行かないかって、言ってたんだ。
    おまえも一緒に行くか?」

 恭子「一緒に行ってもいいの?」

 啓介「もちろんさ」

恭子は、うれしかった。
啓介の腕の中で、幸せを感じる恭子。


埼玉へ。
また会えるかな・・・
伊豆へ行くんだもん。会えるよね。きっと。

恭子の家の前。

 恭子「わざわざ、ありがとう」

 啓介「今度は、ちゃんと電話するから」

 恭子「うん」

啓介は、名残惜しそうにキスをした。
そして、また会える事を信じて、強く抱きしめた。

 啓介「何か、離したくなくなった」

 恭子「今日は、どうもありがとう」

恭子は、お礼を言って、車から降りた。

啓介は、もと来た道を帰って行った。

まいったなあ~。俺、恭子にすごく惚れている。
まあ、伊豆に行く時にまた会えるからいいや。

空は、青空いい天気。


  おはなし その2 完

 7月9日→直し3月23日



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