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喜多山栄
鉄道旅行、温泉訪問記中心のブログです。少々マニアックですが、最新取材ネタ、過去ネタ取り混ぜて紹介していきたいと思います。
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2008.09.15
テーマ： 鉄道雑談(1543)
カテゴリ： 鉄道
北海道遠征最終日です。午前中に北見から旭川へ移動。
JR旭川駅 駅舎 posted by (C)喜多山栄
夕方には旭川空港から飛行機に乗る予定にしていたので、旭川市内を少しだけ観光してから空港へ向かうことにしました。向かった先は「川村カ子トアイヌ記念館」（旭川市北門町１１丁目）。道内最古の私設アイヌ記念館です。
旭川へ来たならば、独特の展示方法で有名になった旭山動物園や「氷点」「塩狩峠」などベストセラー小説を書いた作家、三浦綾子の記念文学館なども見学スポットとして挙げられるでしょうが、あえてはずしました。
理由は簡単。“鉄ネタ”だからであります。アイヌ文化と鉄ネタのどこに関わりがあるかといわれそうですが、旭川の旧家出身の首長で旧国鉄の測量技師だった故川村カ子ト氏（カネト、１８９３～１９７７）が愛知、静岡、長野３県にまたがる現在のＪＲ飯田線の前身・三信鉄道（三河川合～天竜峡）建設に深くかかわっていたという話を聞いていたからでした。
１の８バス停 posted by (C)喜多山栄
記念館へは旭川電気軌道の路線バスに乗って行きます。事前に調べていた「２４系統」のバスを待ちます。旭川駅前の路線バス乗り場は外来者には非常に分かりづらいです。駅前広場にはバスは乗り入れておらず、すべて路上バス停から発着。それも駅から離れた通り名がバス停の名前になっています。私が乗った２４番のバスは西武デパート北側の「１条８丁目（１の８）」発着でした。高速バスも自社バスターミナルを持つ北海道中央バス（札幌行き）以外は路上バス停発着なので要注意です。
旭川電気軌道バス ２４系統 posted by (C)喜多山栄
記念館へは約１５分ほどで到着。５００円払って中に入ります。生活道具やパネル展示などアイヌ文化を伝える貴重な資料を見ることができます。もちろん測量器具や飯田線に関わる鉄道関係の資料もありました。旧国鉄天北線や宗谷本線の北部（音威子府以北）の測量、建設にも貢献したとのこと。腕をかわれて三信鉄道に招へいされたそうです。
アイヌ記念館 看板 (C)喜多山栄
アイヌ記念館 展示室 posted by (C)喜多山栄
ＪＲ飯田線はもともと４つの私鉄（豊川鉄道、鳳来寺鉄道、三信鉄道、伊那電気鉄道）であったのを国有化した路線。天竜川に沿って走る沿線は急しゅんな地形でよく知られています。とくに三信鉄道の区間は難工事であったことは、乗ったこと（撮ったこと）がある人であれば容易に想像できます。大正～昭和初期のことでアイヌであるカネトと日本人とのあつれきも相当なものだったことでしょう。
合唱劇「カネト」名古屋公演ポスター posted by (C)喜多山栄
合唱劇「カネト」旭川公演ポスター posted by (C)喜多山栄
入口には２枚の大きなポスターが張ってありました。「 合唱劇カネト 」の公演ポスターです。１枚は名古屋公演、もう１枚は旭川公演です。カネトを題材とした児童文学「 カネト
」が合唱劇化され、飯田線沿線をはじめとする各地の市民合唱団の手で演奏されています。
私は関係者から昨年１１月の名古屋公演に誘われ、大いに興味も持っていたのですが、どうしても外せない仕事がバッティングしてしまい、聴きに行けなかったんです。旭川に資料館があることを知らされたのもそのときでした。
旭川公演は没３０周年・生誕１１５周年記念事業として今年７月に行われたそうです。
思わぬところで、地元、愛知と北海道の深いつながりがあることを実感させられる資料館でした。ちなみに恥ずかしながら児童文学も未読、ＤＶＤ化されている合唱劇もまだ見ていません。まず入手することからはじめましょうか。
JR旭川駅 駅舎 posted by (C)喜多山栄
夕方には旭川空港から飛行機に乗る予定にしていたので、旭川市内を少しだけ観光してから空港へ向かうことにしました。向かった先は「川村カ子トアイヌ記念館」（旭川市北門町１１丁目）。道内最古の私設アイヌ記念館です。
旭川へ来たならば、独特の展示方法で有名になった旭山動物園や「氷点」「塩狩峠」などベストセラー小説を書いた作家、三浦綾子の記念文学館なども見学スポットとして挙げられるでしょうが、あえてはずしました。
理由は簡単。“鉄ネタ”だからであります。アイヌ文化と鉄ネタのどこに関わりがあるかといわれそうですが、旭川の旧家出身の首長で旧国鉄の測量技師だった故川村カ子ト氏（カネト、１８９３～１９７７）が愛知、静岡、長野３県にまたがる現在のＪＲ飯田線の前身・三信鉄道（三河川合～天竜峡）建設に深くかかわっていたという話を聞いていたからでした。
１の８バス停 posted by (C)喜多山栄
記念館へは旭川電気軌道の路線バスに乗って行きます。事前に調べていた「２４系統」のバスを待ちます。旭川駅前の路線バス乗り場は外来者には非常に分かりづらいです。駅前広場にはバスは乗り入れておらず、すべて路上バス停から発着。それも駅から離れた通り名がバス停の名前になっています。私が乗った２４番のバスは西武デパート北側の「１条８丁目（１の８）」発着でした。高速バスも自社バスターミナルを持つ北海道中央バス（札幌行き）以外は路上バス停発着なので要注意です。
旭川電気軌道バス ２４系統 posted by (C)喜多山栄
記念館へは約１５分ほどで到着。５００円払って中に入ります。生活道具やパネル展示などアイヌ文化を伝える貴重な資料を見ることができます。もちろん測量器具や飯田線に関わる鉄道関係の資料もありました。旧国鉄天北線や宗谷本線の北部（音威子府以北）の測量、建設にも貢献したとのこと。腕をかわれて三信鉄道に招へいされたそうです。
アイヌ記念館 看板 (C)喜多山栄
アイヌ記念館 展示室 posted by (C)喜多山栄
ＪＲ飯田線はもともと４つの私鉄（豊川鉄道、鳳来寺鉄道、三信鉄道、伊那電気鉄道）であったのを国有化した路線。天竜川に沿って走る沿線は急しゅんな地形でよく知られています。とくに三信鉄道の区間は難工事であったことは、乗ったこと（撮ったこと）がある人であれば容易に想像できます。大正～昭和初期のことでアイヌであるカネトと日本人とのあつれきも相当なものだったことでしょう。
合唱劇「カネト」名古屋公演ポスター posted by (C)喜多山栄
合唱劇「カネト」旭川公演ポスター posted by (C)喜多山栄
入口には２枚の大きなポスターが張ってありました。「 合唱劇カネト 」の公演ポスターです。１枚は名古屋公演、もう１枚は旭川公演です。カネトを題材とした児童文学「 カネト
」が合唱劇化され、飯田線沿線をはじめとする各地の市民合唱団の手で演奏されています。
私は関係者から昨年１１月の名古屋公演に誘われ、大いに興味も持っていたのですが、どうしても外せない仕事がバッティングしてしまい、聴きに行けなかったんです。旭川に資料館があることを知らされたのもそのときでした。
旭川公演は没３０周年・生誕１１５周年記念事業として今年７月に行われたそうです。
思わぬところで、地元、愛知と北海道の深いつながりがあることを実感させられる資料館でした。ちなみに恥ずかしながら児童文学も未読、ＤＶＤ化されている合唱劇もまだ見ていません。まず入手することからはじめましょうか。
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