みちくさ日記~三年目の憂鬱~

みちくさ日記~三年目の憂鬱~

事故ファイルNo.3

「女子高生にはねられる」


小学校6年生の時だったと思います。当時は、毎朝遅刻寸前に
学校に駆け込むという生活を繰り返していました。

その日も8時15分過ぎに家を出て、
遅刻せまいと一生懸命学校に向かっていました。

家から歩いて3分くらいのところに信号があるのですが、
そこに引っかかるとすごく時間を食うんです。
信号が青になっていれば、遠くからでもダッシュして、
いつも意地でも青信号を渡っていました。

その日も、遠くから見て、信号が青になっているのがわかりました。

「わ~、ダーッシュ!!!」

使い込んだランドセルをガタゴト揺らしながら、僕は青信号を渡るべく
信号に向かって駆け出しました。

「間に合った!」

まだ点滅もしていなかったし、無事に信号を渡れそうでした。

しかし・・・。

ホッとしつつ横断歩道を駆け抜けようとした瞬間でした。

「ドーン!」

一瞬の出来事で何が起こったのかわからなかったのですが、
僕は道路に弾き飛ばされました。

「いてぇ・・・。」

見上げると、そこには一人の女子高生。

「ひかれた・・・。」

結構痛かったとは思うんですが、その時はなぜか
「とにかく学校に行かなきゃ!」
と思ったらしく、僕は何事もなかったかのように立ち上がり、
また学校に向かって駆けて行きました。

女子高生は、突然の出来事に呆然としていたような気がします。
多分、すんごいビックリしたんだろうな・・・。
向こうも、遅刻しそうで急いでたのかなぁ。。

まぁ、ちゃんと左右を確認しなかった自分も悪いですよね。

とにかく、轢かれたのが車でなかったってこと、
弾き飛ばされた所に車やバイクが走って来なかったってこと、
それにランドセルがクッションになったらしいこと、これが幸いでした。



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