桃李不言 下自成蹊

桃李不言 下自成蹊

運転免許と自動車と私



わたしの通っていた大学は辺鄙なところにあり、授業がある時間帯にしかバスが無かったので、電車に乗り遅れるとバスがないので確実に遅刻・・・
で、学校には駐車場があったので、自動車通学しようということになり免許を取りに行ったのです。
19歳で取る予定だったのに、期末で試験が忙しく、結局誕生日きてしまったため20歳で免許取得しました。
しか~~~し。
我が家には免許保持者はいなかった。
従って、自動車なんぞあるはずも無く・・・
免許は取ったものの、ペーパードライバーですよ。
え?
車買えばいいって?
NO!NO!!NO!!!NO!!!!NO!!!!!NO!!!!!!
我が家は自動車が入ってこられない道に面しているので(家の前の道幅は確保されているが、途中にボトルネックがあって自動車は入れません)
ガレージ作るスペースは持っていても、車自体が入ってこられないので車買う気も起きない。
という事で、そのままペーパードライバーのまま、半年が過ぎました。

その間大学ではいろいろあったわけですが、ここでのテーマではないのでまた機会があったら紹介しましょう。
まあ、いろいろあって、結局遅刻が多いという結論!
駐車場借りて、自動車を購入しようと言う話になり、自動車を買ったわけです。
しかですよ。ここでわたくしの我がままです。
マニュアル車じゃないきゃ嫌だ。軽自動車は嫌だ。
で、どうせぶつけるから安くなきゃ嫌だ。
なかなか難しい注文でした。ほとんどがAT車になっている昨今、MT車なんてスポーツカーとか商業車くらいしかない。
でも、あったんですね~
ちょっとびっくりしましたけど。。。

昭和64年式 マツダ Capella

こいつがわたくしの初めての車です。
廃車になるまでお世話になりました。この車で、大きな事故は無く、ぶつけると思っていたけどかすり傷程度の物しか与えていません。
思い入れのある車です。
中古で来た時、既に45000Km over 走っていました。状態はそこそこ。決して良くは無かったけど、悪くはなかったです。塗装ははげていた場所あったけどね。廃車した時は130000Km over だったので、かなり乗りましたね。

型式としては、5代目のカペラ。
発売当時は、かなりハイスペックだったようで内装やシートの座り心地も悪くなく排気量1800ccの割には、つくりが大くゆったりした感じを与えていました。その反面犠牲になったところは足回りと、加速部分かな。

うちに来たときは、すでに45000Kmを超えていたし、外装のくたびれ具合からみて、内燃機関へのケア状態もまあ、窺われました。値段も安かったしね。
しかし、思った以上によく走る。
そりゃ、スピードは出ませんが。セダンだし内装がゆったりしているのでここは大人の余裕を感じさせる運転するべきだよね。
スピード出してもたかが知れてるし、何より初心者ですので、ゆっくり事故を起こさずに走るのが一番!
そういう意味では、最良のパートナーを得たわけです。
わたし自身の運転のせいもあるんだろうけど、かなり燃費がよく、市街地走行平均13Km/L で走っていました。高速道路だと16~7Km/L でした。
余計に吹かさず、すぐにトップギアに入れてしまう走法だったからでしょう。
エンジンの回転数が2500rpmを超えることは、市街地走行ではあまりなかったから。
市街地走行はいいのですが、登坂はかなり弱かったです。
スピードに乗っていれば登っちゃうんですが、カーブなどで減速、失速するともうダメ・・・
スピードに乗りきれなくなってしまいました。

とまあ、こんな車でしたが、しょっちゅう箱根とか山中湖のほうへ行き、
「坂のぼらね~~~~~!」
と、叫んでいたのです。
湘南海岸走行は最高でしたけどね。

この、カペラがうちに来てすぐ次の日、早速残業で終バスなくなった父親を迎えに行ったのでした。自分の車で初走行なのでメチャクチャ記憶のこっています。
発信直後。エンスト!
交差点曲がってシフトダウンで、エンスト!
うわっ、何だこの車は!

教習所でエンストはまずしなかったわたしが、何故だ???
かなりかっこ悪い。ってかそれ以上にミッション系に負担かけすぎてこんな事続けていたら壊れてしまう・・・
まあ、クラッチ操作なんて慣れなんですが、このカペラに関してはかなり癖があったようです。
結構クラッチ重たかったし、意外と簡単にクラッチ繋がっちゃうので半クラッチ部分を探すのが難しかったです。
とにかく、何度かエンストしながら、駅まで迎えに行って。
帰りも何度かエンストして笑われながら帰って来ました。免許持っていなかった親父に笑われたくねぇぞ!

そんなこんなで、しばらくは下手くそ運転で練習ですね。
教習所は横浜駅に近かったので、交通量の多い道路や、人が縦横無尽に歩く道路に恐怖感はないのですが、いかんせん自分の車に慣れていないということが最大の弱点でした。
そんな中、更なる試練が!
母親の実家に行く事になったのです。
母親の実家は横浜元町に近いところです。厳密に言うともっと庶民的な打越・唐沢といった地区なのですが。
まあ、これぞ昔ながらの横浜!といった地区で、山手と同じく道がね、急坂でしかも狭いんですよ。
下手なところに入り込むと、車では通り抜けできなかったりするんです。
なまじっか、地理的な感覚があるものだからやっちゃいました。
狭い道に入り込んで、車では向こうのメイン道路に抜けられないと言う峠の細道・・・
何でこんなところに迷い込んだのかと言うと、道が狭いものだから車停める場所がないんですよ。(本当はいい場所あるんだけど、当時はまったくの初心者だったし、どこにどう停めたらばいいのか、皆目見当がつかなかったと言うのがあります。)駐車する場所探していたら、一方通行とかで道に迷い・・・
歩いている時の感覚で通りに出ようとしたら、階段とかあったりして狭い道へどんどん誘導された・・・Σ( ̄Д ̄lll)

母親乗せたまま、にっちもさっちも行かなくなった・・・
で、近くにカッコいい兄ちゃんおったので、助けてくれと、母親が頼んだけど・・・
「無理です。」って断られてました。(笑)
自分の車でも、こんな狭い場所抜け出すの怖いのに、他の人の車じゃ無理ですだって。そりゃそうだよね。傷つけても構わない言われたって、普通は断るわな。
しょうがないので、自力でバックにて脱出です。
カッコいい兄ちゃんは、袋小路の場所だけハンドルの切り方と誘導を指示してくれました。
何とか、車の体勢立て直して、もと来た道をバック!
かなり坂が急なので、ちょっと怖かったけどね。
今思うと、俺様、初心者で技術なんてないのに実はすごい事やってのけたよなと感心してしまいます。逆に、今あそこに行ったら車こするかも(笑)

何とか、無事?脱出。
予定より1時間近く遅れて母親の実家へ到着。
とっても試練なひと時だったのですが、この数ヵ月後に更なる試練が待ち受けていたのです。

<続く>


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