トピックス（人質事件ニュースサイト編）
4月11日～4月12日16：45現在までの関連記事の詳細へリンクします。以後出来る限り更新します。
毎日新聞 2004年4月11日 東京朝刊
地元組織の犯行か 政府、部族長と接触も－－今夜９時「期限」
犯人がファルージャ周辺の武装勢力との見方が強まったのは、ヨルダンからバグダッドに向かっていた邦人３人が同地域で拘束されたとの有力な情報があるためだ。ファルージャ近郊では、封鎖された高速道路を迂回（うかい）してくる車を地元の武装勢力が検問する事例が相次いでいる。
2004年4月11日 東京朝刊（その２止）
人質経験者、無事を願い
◇空は希望－－高遠京子(高遠菜穂子さんのお母様）の詩
朝日が昇りはじめた
思わず 手を合わせ祈った
この空、イラクにも続いてる
地球上の どんなところにも
空がある
雲が出て 雨が降り 雪になっても
青空が戻る ましてや
空が無くなることはない
空は希望
地球をとりまく空は
世界の希望
地球上のあらゆる苦難も
希望にかわる
菜穂子 空を見ていて下さい
イラクの空も 日本の空も
希望色に 染まるまで
平成十六年四月十日
2004年4月11日 東京朝刊
ヨルダン政府に救出協力を要請－－逢沢副外相
「日本はイラクの友人で、アラブ各国の友人ということを、アラブ各国がメディアを通じて発信してほしい」と要請
2004年4月11日 東京朝刊（その１）
人質事件の家族「イラク市民よ、助けて」
◇家族の思い 人質の家族たちが１０日昼に行った記者会見での発言要旨は次の通り。■今井紀明さんの家族
父隆志さん（５４） 外務省がどんなことをしているか分からず不安だ。事態が進展していないように感じられる。わらをもつかむ心境だ。
母直子さん（５１） 政府の交渉を見ていると絶望的に思う。どうしたら息子たちが元気に帰って来るのか考えるとつらくなるが、皆さんが親身になってくれるので励みになる。
兄洋介さん（２３） 弟に皆さんの前で「ありがとう」と言ってもらいたい。（小泉純一郎首相の姿勢に）親身さは感じられない。今の心境としては許せない。
■郡山総一郎さんの家族
母きみ子さん（５５） （米軍特殊部隊の救出など）強硬手段が取られるということは、人質も現地の人たちも巻き込まれる恐れがある。それだけはやめてほしい。
おばの三浦紀代子さん（６２） 市民運動の大きさに感動した。努力が無にならないよう頑張りたい。犯行グループに「３人はイラクのために一生懸命な人たちだ」と伝えたい。
■高遠菜穂子さんの家族
弟修一さん（３３） 政府の努力を信じようと思っているが、時間がない。即刻事件を解決してほしい。解決まで小泉首相に会えるようアピールを続ける。人命を最優先に考えてほしい。
妹の井上綾子さん（３０） 政府には頼れないと感じている。でも私たち家族だけではどうすることも出来ない。私は姉を死なせない。
2004年4月11日 15時48分
日本人解放の情報 アルジャジーラは否定
１１日午後３時ごろ、３人を解放したとの情報が流れた。カタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」が速報したとされたが、毎日新聞社の取材に対し、同局は「そうした報道はしていない」としている。
2004年4月11日 16時55分
逢沢副外相「解放報道を否定」
逢沢副外相は会見で、犯人グループとの交渉の有無などに関して「解放の事実に接していない段階で、中身を申し上げることは差し控えたい」と述べるにとどめた
2004年4月11日 20時01分
「自衛隊の海外活動見直すとき」 安倍幹事長
イラク邦人人質事件に関連して「（憲法が禁止していると解釈されている）自衛隊による海外での邦人救出を可能にしなければならない。邦人の救出はいわゆる武力行使とは違う」と述べ、自衛隊の海外での活動のあり方を見直すべきだとの考えを示した。
2004年4月11日 20時48分
時事通信の誤報、世界中駆けめぐる
同社は「バグダッドのイラク人スタッフが、アルジャジーラが現地時間午前１０時に報じた『近く解放される』というニュースを、『解放された』と誤認した。アルジャジーラに対して報道内容の確認はしていなかった」と話している。
2004年4月11日
イラク人質事件関連記事
23時37分
事態急変？ 「撤退なければ処刑」
カタールの衛星テレビ、アルジャジーラは１１日、イラク日本人人質事件の仲介人を自称するイラク人権擁護組織代表ミゼル・ドレイミ氏との会見を放映、日本人３人を拉致したグループを傘下に置く武装組織指導者が自衛隊撤退を重ねて要求、受け入れられなければ２４時間以内に人質１人を処刑すると警告したと伝えた。
2004年4月12日 0時41分
「解放」声明後、交渉難航
カタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」は日本時間１１日午前３時過ぎ、「犯人グループが３人を２４時間以内に解放するとの声明を出した」と報じた。さらに、アルジャジーラは同日、犯人側と接点があるとする地元イスラム教スンニ派有力者のインタビューを放映。その中で、同氏は犯人側が交渉期限の延長を通告、再び自衛隊撤退などを要求していると語った。
2004年4月12日 0時47分
困惑広がる アンマンの日本大使館
「２４時間以内解放」との報道で安堵感に包まれていたアンマンの日本大使館は１１日午後、３邦人の殺害の可能性にも触れた報道に衝撃を受け、一転、重苦しい雰囲気に包まれた。「とにかく、淡々と情報を確認する作業に取り組むしかない」と関係者は言葉少なだ。
2004年4月12日 1時22分
部族内部で突き上げか 再び強硬姿勢
現地の１０日から１１日にかけて、「２４時間以内に解放へ」との報から、「２４時間以内に殺害も」との情報まで乱れ飛び、混乱の様相を見せている。犯人側が再び強硬な姿勢を見せ始めた背景には、解放方針を発表後、組織内や関連部族内から「無条件で人質を解放すべきでない」という厳しい突き上げがあったため、との見方が強い。
2004年4月12日 1時36分
「声明文」に疑問も 政府
アルジャジーラが１１日未明に放送した「声明文」について、政府は当初、人質解放につながる動きと肯定的にとらえていたが、同日中に解放を確認するにはいたらなかった。イラク中部ファルージャ周辺の部族長らを仲介役にして政府が水面下で進めていた犯人側との解放交渉が、難航しているためとみられる。自衛隊の撤退要求に対する「回答期限」になっていた１１日午後９時は過ぎたが、政府は引き続き人質全員の救出に向けて全力を挙げる方針だ。2004年4月12日 9時37分
「解放遅れは治安上の理由」 ＵＡＥ報道
アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）のアラビア語衛星テレビ「アルアラビーヤ」は１１日、イラクで人質になっている邦人３人の釈放が治安上の理由などで遅れていると報じた。同テレビ局は毎日新聞の取材に対し、イラク人が運営するデンマークのアラビア語ニュースサイトから情報を引用したと語った。
2004年4月12日 11時11分
休刊日に特別号外 毎日新聞
以下記事全文
毎日新聞は休刊日の１２日、イラク人質事件の進展に合わせて、一部地域で特別朝刊（号外）を発行し、都内のターミナル駅などで配布した。ＪＲ新宿駅では、午前８時ごろから約３０００部を配布、約１時間ですべてなくなった。
同駅西口前では、職場や乗り換え先に足早で向かうビジネスマンやＯＬの流れに、「号外です」と呼びかけるとたちまち人だかりができた。中にはいったん行きすぎて戻って受け取る姿も見られ、関心の高さがうかがえた。【窪田千代】
2004年4月12日 11時21分
疲労感増す家族「どこかで解放願う」
人質の家族８人は、東京都千代田区の北海道東京事務所で午前９時５分、記者会見を開いた。３人が拘束されてから４日目。上京して政府関係者へのお願い、情報収集に奔走する家族８人の表情は日に日に疲労感が増していく。 高遠菜穂子さん（３４）の弟修一さん（３３）は「イラクのどこかで解放され、発見されていることを切に願う」。 今井紀明さん（１８）の兄洋介（２３）さんは「多くの人々に人命を尊重してもらいたい」と、時折言葉を詰まらせながら訴えた。
2004年4月12日 11時27分
声明から２４時間以上、解放確認できず
２４時間以上が経過した１２日朝まで、解放は確認されていない。３人の解放をめぐっては、犯人側が再び自衛隊撤退を要求しているとの証言が同局で１１日に放送されるなど情報が錯綜（さくそう）している。日本政府は福田康夫官房長官が同日午前会見し「現時点では３人の安否はどういう状況か確認できていない」と語った。人質解放をめぐる交渉は難航している模様だ。
2004年4月12日 11時30分
情報錯そう、政府に長期化懸念も
１１日未明に「２４時間以内に解放」の声明文が放送され安堵（あんど）感が広がったものの、その後は解放が確認されないまま情報が錯そうした。政府はイラクの宗教指導者や部族長らを通じた解放の呼びかけを強めているが、人質の安否につながる確かな情報がないことへの焦りも募り、解決まで長期化の懸念も出始めた。
2004年4月12日 11時43分
米国務長官「誘拐犯見つけ公正な裁きに」
パウエル米国務長官は１１日に放映された米ＣＮＮテレビのインタビューで、イラクの日本人人質事件に関連し「（外国人を誘拐した実行犯を）われわれが見つけ出し、イラク人の協力で公正な裁きにかける」と言明、米政府として事件の徹底解明を目指す姿勢を表明した。
2004年4月12日 12時57分
民主が党首会談呼びかけ
全文掲載
民主党は１２日午前、党本部で「イラク邦人拘束事件対策本部」（本部長・菅直人代表）の役員会を開き、イラク邦人人質事件への対応を協議した。人質解放への動きがこうちゃく状態になっていることについて「首相に対し厳しい姿勢で臨まざるを得ない」との認識で一致。岡田克也幹事長は福田康夫官房長官に対し、菅氏と小泉純一郎首相との党首会談を同日中に開くよう求めた。
役員会に続いて行われた全議員政策懇談会で、菅氏は「脅されたことを原因に大きな方針を変えるべきでない」と強調した上で「サマワを含め状況が極めて悪化し、（イラク復興特別措置法に基づく）非戦闘地域とは言えない。小泉首相は問題をすりかえた」と批判した。
2004年4月12日 13時18分
Ｃ１３０輸送機派遣を検討 保護後の移送
全文掲載
政府は１２日、イラク邦人人質事件で、人質３人をイラク国内で保護した場合に国外に移送させるため、クウェートで輸送業務に当たっている航空自衛隊のＣ１３０輸送機をイラクに派遣することの検討を始めた。Ｃ１３０を派遣する場合、邦人輸送は自衛隊法１００条８に規定されており、緊急事態に際し防衛庁長官に対する外相の要請と空港の安全が確保されていることが条件で、実現すれば同法の適用は初めてのケースになる。
Ｃ１３０はイラク復興支援特別措置法に基づき、クウェートに３機派遣されており、イラクへの米軍などの物資の輸送業務を行っている。ただ、バクダッドとアンマンはほぼ毎日、民間航空機が飛んでいることから、バクダッドからは民間航空機を使うべきだとの意見が残っている。【南恵太】
2004年4月12日 13時39分
出発直前の３人、知人がメールに様子記す
また、自衛隊と思っているのは日本の内側にいる人たちだけで、現地でも「ジャパニーズ・アーミー」と報道されていること、イスラエル軍だって自分たちは自衛隊と呼んでいるけれど、「どこからどう見ても立派な軍隊だよね」と話していました。
---中略---
バクダッドまでのルートが危険な状況にあることや、ホテルの専属運転手の話で最近より危険なことを知らされ、３人は迷っていた様子でした。３人のうち、誰かが行くことを怖がったり、あるいは意気込みが強すぎて、力が入りすぎてしまうようだったら止めると思います。けれども、このときの３人ともとても落ち着いていて、現地の情報やネットワークもちゃんと持っていて、覚悟もできているのが分かっていました。３人が早く無事に戻ってくることを祈っています。
2004年4月12日 14時16分
救出と撤退求める署名１５万人分集まる。
今井紀明さん（１８）のＮＧＯ仲間らが１１日、東京都内で記者会見し、「人質３人の救出と自衛隊のイラク撤退」を求める署名が１５万人分集まったことを明らかにした。メンバーらは会見後、内閣府を訪れ、署名の一部を提出した。 >
2004年4月12日 14時16分
集会で救出訴え。
自衛隊のイラクからの撤退が人質解放の条件とされた今回の事件を受けて計画。約１メートル四方のボードを掲げ、約３時間にわたって通行人に撤退に賛成の場合は「赤」、反対の場合は「青」のシールを張ってもらった。
有楽町では、足を止める人のほとんどが「赤」を張った。「青」のシールを張って「自衛隊派遣は国際貢献なのだから、人質事件で撤退するのはおかしい」と話す男性もいた。 毎日新聞 2004年4月12日 東京夕刊
家族、連絡先を公開 全文掲載
人質３人の家族は「情報を寄せてほしい」として、北海道東京事務所内の連絡先を公表した。電話は０３・３５８１・３４１１（内線４０３）で、午前９時から午後９時まで。ファクスは０３・３５８１・３６９５。
毎日新聞 2004年4月12日 東京夕刊
「自衛隊撤退を」署名１５万人－－ＮＧＯ仲間らが集める 全文掲載
今井紀明さんのＮＧＯ仲間らが１１日、東京都内で記者会見し、「人質３人の救出と自衛隊のイラク撤退」を求める署名が１５万人分集まったことを明らかにした。メンバーらは会見後、内閣府を訪れ、署名の一部を提出した。 会見したのは、「劣化ウラン廃絶キャンペーン」「ＮＯ！小型核兵器（ＤＵ）サッポロ・プロジェクト」「ＰＥＡＣＥ ＯＮ」の３団体と、今井さんや高遠菜穂子さんの友人ら約２０人。今井さんの母直子さん、兄洋介さん（２３）も同席した。【山本浩資】 毎日新聞 2004年4月12日 東京夕刊
「自衛隊撤退を」署名１５万人－－ＮＧＯ仲間らが集める 全文掲載
今井紀明さんのＮＧＯ仲間らが１１日、東京都内で記者会見し、「人質３人の救出と自衛隊のイラク撤退」を求める署名が１５万人分集まったことを明らかにした。メンバーらは会見後、内閣府を訪れ、署名の一部を提出した。 会見したのは、「劣化ウラン廃絶キャンペーン」「ＮＯ！小型核兵器（ＤＵ）サッポロ・プロジェクト」「ＰＥＡＣＥ ＯＮ」の３団体と、今井さんや高遠菜穂子さんの友人ら約２０人。今井さんの母直子さん、兄洋介さん（２３）も同席した。【山本浩資】
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