おいしい　千葉　～ponの食べある記～

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手打ちそば　かとう　～食べ歩きする喜びを感じさせてくれる実質の「名店」～　【閉店】

テーマ：美味しいお店を教えて！(16972)

カテゴリ：市原市　蕎麦

「手打ちそば　かとう」に寄った。

場所は、はっきりいってよろしくない。２９７バイパスから光風台にむかう途中、ポツンと取り残されたような場所にある。それでも「そば処」の旗がたなびいていて、ちょっとは目立つように工夫しているのか。元「そばの征矢」があった場所だ。

ざるうどんと天丼を注文する。

まず、うどんがやってきた。細打ち、それも半端でない細打ちだった。見た目とても透明感があり、表面がつやつやしていた。「茹で上がり、さらし上がり、速攻便でやってまいりました。へいお待ち」みたいな、威勢のよい若さを感じる。

一口だけ、たれに浸さず噛んでみる。すごいコシだ。うどんに、もちもち感、弾力感を求める人には好まれないかも知れない。言うなれば、イカそうめんそのもののコシである。プリプリを超越して、歯ごたえ云々の次元に突入している。

たれは、甘みのある中濃タイプ。色は醤油黒いが、見た目よりずっとすっきりしている。それに遠慮なくどっぷりつけて、歯までガツンとくる均整のとれたイカそうめんを食す。ここはそばもいけるが、うどんもいける。

かとう　うどん

続いて天丼がやってきた。これも圧巻だった。

イカの天ぷらに手をつける。いい熱の通り具合の「レア」でプリンプリン。噛み切れないほどだ。途中までは、衣とのバランスを計りながら、なんとか分断しようとしたが、それ以上格闘すると、衣ボロボロのみじめな片割になりそうだったので、全部を一気に口に押しこんだ。

さらに人参、レンコン、シシトウ、椎茸、なす、芋、めごち、海老など強力メンバーがてんこ盛り状態。一つかたづけても、その脇と奥から他の連中がどんどん寄ってくる。２層３層の天丼。天ぷら好きの御仁には、たまらない逸品だろう。うどんのたれと同系列の、それをややマイルドにしたタレがかかっている。しつこくない。「大黒屋」系ではない。ほくほくしながら食べ進める。うまい。もう、それしか言えない。

外観だけでその店を判断する人には通用しないだろうが。この店は間違いなく「名店」である。

「手打ちそば　かとう」
住　　所：市原市高坂２０－１
アクセス：２９７バイパス新生交差点から光風台方向へ
　　　　　約１.５キロ先左側　Ｐ有
電　　話：０４３６－３６－５３７３
営業時間：１１：００－２０：００
定　　休：木曜日
メニュー：天丼８５０（小鉢２品、新香、味噌汁付）/
　　　　　ざるそば６３０/ざるうどん５３０/月見そば７００/
　　　　　かき揚げ天丼８８０/海老天丼１０００/親子丼７５０/
評　　価：☆☆☆☆☆

かとう　天丼