おいしい　千葉　～ponの食べある記～

Calendar

工事中

(0)

何度も書いてしまうが、今の時代ラーメンは難しい。ラーメン店のほうも難しいだろうが、食べるほうも本当に難しいのだ。提出される実質に対して値段が高い、趣味性が強調されすぎて自分好みの味（店）がなかなか見つからない。

２００５年１１月に開店したという一風堂の千葉中央店に行ってみた。中途半端な時間ということもあって、すんなり座ることができた。店員の威勢がヤケによい。魚屋とはまでは言わないが、学生街に近い下手なファミリー居酒屋くらいの根性の入れっぷりはある。基本であろう、白を頼む。

速攻でやって来た。さすが博多系か。極細の麺。黒い具は茎わかめではなく、味付けきくらげの細切りだった。人間技などとっくに超越して、機械技としても一級品に極々薄のチャーシュー。たしかにあっさりした、嫌味のないとんこつだ。すんなりいけた。そして実にすんなり食べ終わってしまった。

おいしいと言えばおいしい。また食べたいかと訊かれれば、別にまた食べてもいいような気がする。インパクトはなかった。何十年も前、新宿末広亭近くの熊本ラーメン「桂花」を食べて、とんでもないショックを受けたような、インパクトはもうやって来ないのか。世の中も社会も自分もラーメン世界も、進化という退化をつづけ、その行きついた先がこういうことなのか。世に知られ、メジャー化し、下手な真似はできない。大衆路線ということか。やんちゃを望むほうが無理なのか。

それにしてもあのチャーシュー、もう少し厚くしてもらえないだろうか。値段も６５０円は高いだろう。適正価格は６００円だと思う。

「一風堂　千葉中央店」
住所：千葉市中央区富士見２－９－１５
アクセス：パシオスからパルコに抜ける（ナンパ通り）途中　稲生書房隣
電話番号：０４３－２０２－７７２９
営業時間：１１：００－２７：００
定　　休：無休/不定/
メニュー：白丸元味６５０/赤丸新味７５０/替玉１５０/
　　　　　めんたいご飯３５０/焼豚炒めご飯５００/
評　　価：☆☆☆

一風堂