おいしい　千葉　～ponの食べある記～

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以前ここで醤油を食べたはずだが、どういう味だったのか、ほとんど思いだせない。あまりインパクトはなかったのか。それすら記憶にない。というわけで今日はとりあえず塩にしておく。

カウンターとテーブル席。全部で２０人くらい入れるだろうか。厨房の奥で白い蒸気があがった。

セットがお盆ごと運ばれてきた。さすがの塩。少し黄色みがかったきれいで透明なスープである。そこに割と大柄なチャーシュが鎮座し、みつば、メンマ、のり、刻みネギなどが脇をかためる。最初にみつばを行く。いける。

一口すくう。見た目よりずっとしょっぱい。しかしそれは良質のものだった。塩そのものというよりダシが強力にきいていて、そこからの滋養分や味成分の濃さからくる「しょっぱさ」なのだった。あっさりなのに濃厚なスープだ。不思議な魅力がある。あとをひく。

麺は素直な中太麺である。ロースのチャーシューが売り物らしい。たしかに食べてみると、脂身の少ない、繊維の筋が通った、みごとな焼豚だった。箸先で簡単にくずれる「ほろほろ」系。スープとは逆に強烈な味付けはされてない。その分変なクセがなく、肉本来のうまみを味わえる。

カレーに手をつけてみる。こちらもラーメンと同種のチャーシューがのっていた。辛くはない、マイルドさが売りのカレーだった。チャーシューの肉筋をスプーンの脇で切り裂くようにして、下のルーやライスまで一緒にすくい取る。これが意外なうまさ。このチャーシューの良さは、カレーと合わせて最大限に発揮できるようだ。無個性の個性。店主ははじめからこの線をねらったのか。辛すぎないカレーだからこそ、双方ともうまく生きる。

特選ロースカレーとしてちゃんと一人前のメニューにあるが、むしろ「特選チャーシューカレー」として明確にきっぱりと売り出すべきだろう。長ったらしいなら「焼豚カレー」でどうか。発想はジャンクだが、味はジャンクではない。煮玉子４分の１が２個、別添えされている。これも、どちらにトッピングしてもよいように配慮されている。気がきいている。

今度来たときは、このカレーだけを食べてみようと思った。十分な空腹態勢なら、それプラスラーメン単品でもいけるだろう。

「伊達屋」
住　　所：市原市五所１６６５－１
アクセス：八幡宿　ヤックス八幡店駐車場内　Ｐ有
電話番号：０４３６－４２－１１５３
営業時間：１１：３０－１６：００
　　　　　　１１：３０－１８：３０（土日）スープが無くなり次第閉店
定　　休：水曜日
メニュー：中華そば（醤油）６００/塩ラーメン６００/味噌ラーメン７００
　　　　　　チャーシュー麺８５０/味噌つけ麺７５０/
　　　　　　あぶり豚バラ麺（平日限定10-15食）９００/
　　　　　　ミニチャーシュー丼２００/特選ロースカレー５００/
　　　　　　カレーセット８００/つまみチャーシュー６００/
　　　　　　やわらかもつ煮４００/キムチ３５０/
評　　価：☆☆☆☆

伊達屋1