おいしい 千葉 ~ponの食べある記~

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2006.03.09
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カテゴリ: 市原市 洋食


旅行をしていて、いわゆるガイド本に載っているメイン通りを少しはずれると、それまでの人ごみが嘘だったように静まりかえった路地に出たりする。そこで小じゃれた喫茶店とか見つけたら、私は狂喜してしまう。

惣菜バイキングの「青い風」が別の店になっているのに気づいたのは、2年前の秋頃だった。通りから1本奥まって外観が見えないために、それまでまったく気づかなかった。「ヘー、やっているんだ」

気になっていたそのイタリアレストラン「ラ・マッシリア」に行ってみた。外観も内装も喫茶店ぽい。前菜2品とパスタとパン、コーヒーか紅茶のセットがある。前菜は、おまかせのデザートに替えられるとあったのでそちらにしてもらった。パスタがプリフィックスで8品から選べる。(1品はリゾット。プラス料金でわたり蟹のソースが選べる)パスタは、舞茸と帆立のクリームソース仕立てにした。

メニューの裏を見ると、10品ほどのドルチェが掲げてあった。アップルのババロア、チーズケーキ、焼洋ナシ、クリームブリュレ、ティラミス、カッサータ、ポンペルモ(ゼリー)、いちごのロールケーキ、アフォガート、カルメン、そしてズッパ・イングレーゼ。

最後のズッパ。これには驚いた。この市原で、この名前を見ることができるとは。イタリアに行ったとき気にいって、レストランに寄る度に注文した。ほとんどの店に置いてあった。(チーズケーキと同じように)どれ一つとして同じものはなかった。それぞれの店の趣向が効いていた。

日本の伊レストランに入ると、最初にメニューのDOLCEの項をみて、これがあるかどうかを確かめる。めったに載っていたことがない。一度あったので頼んでみると、品切れですという。結局一度も食べられなかった。

この貴重品を追加注文した。

パスタはきちっとしたアルデンテだった。帆立をフォークで突き刺す。しこしこ噛むと、うまみがジュワッとやってくる。バターは添えられないが、自家製パンがすばらしかった。パスタ皿がソースだけになると、気を利かせて、パンの追加をサーブしてくれた。

マッシリア1

デザートは、まずセットのほうから出された。グレープフルーツの上にジェラートを乗せたもの。さわやかな酸味と淡い甘みが口の中でとろけ合う。

お待ちかねのズッパ・イングレーゼ(英国風スープ)がやってきた。ズッパ=スープといっても名ばかりで、要するにカスタードケーキである。それが(サバランのように)生地が洋酒ひたひたであったり、生クリームのケーキの上からカスタードがどっさりかかっていたり、ティラミス状のカットが重なっていたり、あらゆるスタイルで登場してくるのだ。ここのズッパは、単品のドライタイプだった。ナッツ+チョコのケーキがカスタードの池の真ん中に君臨している。「ふはふは」と書きたいくらいふわふわの生地だ。スプーンで押してはいけない。なよなよだ。本格的に客観的に甘い。のどを通るとき、鼻腔の奥のほうが甘ったるいため息を漏らしたようだった。ちょうど、バニラをたらした薔薇の花芯をかいだように。

じゅうぶんに満足した。常に出しているとは限らないが、この1品だけでも、ここに来る価値はあるだろう。ドルチェを常時10品以上用意しているのだから、店の底力がわかる。

カップルがとなりの席についた。しかし喫茶利用のつもりだったらしく、丁重に「またのご来店をお待ちしております」と言われて立ち上がった。松本のレストラン「鯛萬」で、デザートだけ食べようとして断られたことを思いだした。その前に2軒回ってきたので、1人前は無理だった。どうしても食べたかったので、オードブルとデザートだけ頼んで、何とかそこで食べた覚えがあった。あといくらかお金をプラスすればコースを食べられるのにである。

幼児は断られる。また夜は2名以上同じコースでないと受けつけない。これは趣味の強要ではなくてポリシーであろう。ここはエスプリを持ったオトナたちのための隠れ家的な食空間なのだ。市原にこういう店があることをすばらしく誇りに思う。

「ラ・マッシリア」
住  所:市原市松ヶ島1-13-1
アクセス:潮見通 アピタの先 しゃぶしゃぶ「温野菜」の裏 (P/5+1台)
電話番号:0436-23-8910
営業時間:11:30-14:30/18:00-22:30
定  休:火曜日
メニュー:(昼)1300/1700(メイン付)/2800(コース)
      デザート1品400/2品600/3品800/
      (夜)3700/5000/8000(コース)/
評  価:☆☆☆☆☆


マッシリア2





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Last updated  2014.11.21 22:09:35
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