おいしい　千葉　～ponの食べある記～

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タルトコレクション　カスケードラウンジ　～語るにたるタルト・その色気考～

テーマ： ☆とにかく食べ放題！！(249)

カテゴリ：浦安市

期間限定というと、あまり気がのらないのがいつもの自分である。できたらここは食べ歩きのデータベースにしたい。そうすれば、いつか誰かが利用するときの一助になるのではないか、との考えからだ。期間限定でも、前々回の東急ベイの「ミモザ」のように年に４回と決まっているセールは、その範疇に入らない。

ＨＰを見るとこれは期間限定もいいところで、しかも開催期間が７日しかない。通常なら無視を決めこむのだが、しかしその内容が（タルト＆キッシュコレクション）と銘打たれている。これはやばい。双方とも大好きなのである（本当は、何でもか）。今回は自分の食欲に素直に負けることにした（本当は、いつもか）。

恒常的にブッフェが行われている「グランカフェ」の上階にそのラウンジはあった。巨大な温室の２階デッキ部分がそっくりそのフロアとなる。中央に食台が据えられていた。

朝は、子どもが残したメロンパンのかじりかけと、同じく子どもが残した低脂肪乳３分の１カップだけでお茶を濁してきたので、さっそく取りに行かせてもらう。

あせらない。このごろブッフェ慣れしてきているので、だんだんコツを覚えてきていた。まずは全体のようすをうかがう。ふむふむ。飲物は、ミルクが用意してあるのが珍しいな。温紅茶が６種類用意してあるのも点数が高いだろう。パンが少々。スープが２種類。サラダ３種、キッシュが６種、タルトが１４種類くらい置いてある。

オレンジジュースとミルクとアイスティーを先についでくる。やはり順序としては塩系から行くべきだと、和風ミネストローネスープとキッシュを全種類をとって持ちかえる。

海老・野菜カレー・ミートラグー・ほうれん草・帆立と白身魚・茸というメンバー。確かにその通りの具材が入っていて、それぞれに美味しい。ただ、食べていてそう変わりばえがしないのも冷厳な事実。下台のタルト生地が同じなので、食感がどうしても単一化してしまう。トッピングだけかえて供出するココイチのカレーのようだ、と言ったら怒られてしまうか。

マカロニ・豆・野菜のマリネの３ボウルになったサラダを盛ってみる。となりに、出来立てのドリアの大皿が置かれたので、ついでもそれもよそってみた。ドリアというと、どうしても「サイゼリヤ」のミラノ風ドリアを連想して、極安のイメージが定着してしまった感があるが。キッシュで埋められなかった塩系・食事系の補給分をこちらで取るつもりになって、ここぞとばかりごっそりと盛ってしまう。

はっきり言ってこれは美味しかった。サーブするときにも気をつかわねばならないような、すぐにも割れそうなキッシュの頼りなさはなく、似たような食感と似たような味わいのあの変わりばえのなさもなく、実に堂々とグラタンライスの本道をいっている。メリハリがある。実量分の重みが、お腹にきちんとやってくる。これでひと心地ついた。

しばらくして、タルトのほうに向かった。レモン・カボチャ・栗・クランベリー・マンゴ・ブルーベリー・イチゴ・カスタード・洋梨・あんず・キャラメル・木いちごなど、目移りせんばかりにディスプレイされている。

ひと口サイズのも含めて７品くらい盛ってきた。どれもおいしい。だが、やはりキッシュのときと同じ感想を抱いてしまう。似ている。どれも食感がおなじ。同じタルト台にのっているのだから、当たり前といえば当たり前なのだが。それを承知でこのコレクションに来たはずだったが。どこか満たされない自分がいる。

たとえばイチゴタルトを例に取るとすると。自分のイメージの中でそれは、下がカスタードでその上に生クリームがのり、その上に大粒の苺がゴロついている。あるいは苺の周囲から上面にかけてナパージュルージュの光沢がテカテカしているようなそれ。タカノフルーツパーラの品といったほうが分かりやすいか。そういうのをイメージとして持っていたのである。フルーツソースが、したたるかしたたらないか眺めつつ、食べている自分を想像して、ここにやってきたのではないか。

フルーツ系は、そういうテカリがあるだけでそそられて、いかにも美味しそうに見えると思うのだが。ここのメンバーは、ほとんど地味な化粧で統一されている。色気がたりない。上面をメレンゲ焼したレモンタルトが、ただ一人とび抜けてその美麗さを誇示していた。これは見た目ばかりでなく、たしかに美味しかった。

タイムサービスがやってきて、鴨のパイがサーブされた。いま焼きあがったばかりのホカホカで、少しだけペッパーをふる。これは、仏料理のコースに出てきてもおかしくない逸品だった。

１０日で打ち止めなので、これはだれの参考にもならず、ただの備忘録でしかならないが。いいラウンジだなとは思う。ロケーションの良さが抜群である。ゆったり寛げる。また同じコレクションが開催されるとしたら。今度は行くかどうか、かなり微妙な線かも知れない。

カスケードラウンジ　鴨パイ

住　　所：浦安市舞浜１－９　「シェラトン・グランデ・トーキョー・ベイ・ホテル」内
アクセス：ディズニーリゾートライン　ベイサイドステーションそば　Ｐ（５４０台）　
電話番号：０４７－３５５－５５５５
営業時間：１１：００－１５：００/（レギュラー）１１：００－１８：００
定　　休：無休
座　　席：約３０卓（可変）
メニュー：タルト＆キッシュコレクション（１１月４日～１１月１０日）
　　　　　大人２０００/９～１２歳１３００／５～８歳８００/（税サ込）
　　　　（レギュラーメニュー）
　　　　　ケーキ各種７８７/ケーキセット１３８０/
　　　　　ヨーグルトライムケーキ７３５/クリームブリュレ８４０/
　　　　　日向夏のクリームチーズケーキ８４０/チョコパフェ９９７/
　　　　　ジェラート７３５/シェフサラダ１５７５/ビーフカレー２１００/
　　　　　オニオングラタンスープ１２６５/バナナピザ１９９５/
　　　　　ミックスサンド１８９０/海老とアスパラのパスタ１８９０/
　　　　　マルゲリータピザ１９９５/シーフードピザ２３１０/
　　　　　アメリカンクラブサンドイッチ２１００/
　　　　　ブレンドコーヒー９４５/カフェラテ９９７/紅茶各種８９２/
　　　　　アイスコーヒー９４５/アイスミルク６８２/ホットチョコ１０５０/
　　　　　コーラ８４０/ペリエ８４０/ウーロン茶８４０/
　　　　　ビール８９２/ハウスワイン１３６５/オレンジ１０００/
　　　　　カンパリソーダ９９７/スクリュードライバー１２６０/
　　　　　スプモーニ１２６０/ソルティドッグ１２６０/（サービス料別途）　　　　　　
評　　価：☆☆☆☆
　　　　　（味４/量５/サービス４．５/雰囲気４．５/ＣＰ５/駐車場４）

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