おいしい　千葉　～ponの食べある記～

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味噌　北国ラーメン　～オトナの風待ち港で食す玄妙なるマイルド系～

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テーマ： ★ラーメン(14914)

カテゴリ：市原市　中華・ラーメン

「北国ラーメン」というと、どうしてもこの味に落ち着いてしまう。みごとなくらいそこに陥り、はまり込んでしまう。田中屋レストランのレンガ調の建物を見るとなぜか（美味しそう）と感じてしまう私には、この建物の周囲からの全ながめ、建物の全アングル、全姿態、このお店の一切のディテールを見るにつけ、その味に誘引しているようにしか思えない。条件反射というより、それはほとんど脅迫連想に近い。黄色と赤のその看板をなめるとすると、味噌あじがするような気がしてならないくらいなのである。

４分音符＝１２０で３拍分だけの間をおいてから（味噌チャーシュー）と注文をつげた。摂取しようとする私の細胞の一切合財が、その味を追訴求して、たっぷりと舌なめずりしている。どんな最上級の味がこようと、日本１の至高の味噌ラーメンが来ようと、その偏狭な許容度しか持たない今の自分の味覚境には、反感を買うことにしか役に立たない。この場では「北国」の味噌しか、高揚の極限まで登りつめた味覚神経をなだめるものは存在しない。

現品がカウンターの上からやってきた。さっそく手に取って、自分のエリアに持ってくる。一口いってみる。（そうそう。これだこれ…）自分の内にあったここの味噌の残像や好イメージと、みごとなくらい合致する。味噌のブレンドが玄妙を極め、すっきりした中にまろやかなコクを感じる。玉ねぎやもやしの甘みがそこに協和していく。一言でいえば、マイルド系の味噌味といっていいのかも知れない。コリコリしたメンマが心地よい。チャーシューが口の中でほつれて、ほどける。肉の旨みがじんわりとやってくる。

従業員のチームワークのよさがすぐに感知できる。だれとでも、旧知の仲のように接することができるのは、もはや才能と呼ぶしかないだろう。

そういうシンシアリーと融和性を持っている。いい意味で、距離感の近い居酒屋のような空気感が満ちあふれている。ある種の生徒にとって、保健室が恰好の風待ち港であるように。ここは、大人向けのそういう場所なのかも知れない。酒も女も超苦手で好まない私のような人間に、スナックは、何らの安らぎも楽しみも与えてくれない。

もし、近所に住んでいて独り身だったら。必ずやこの店に通うことになっていただろうと想像できる。そんなお店である。

「北国ラーメン」
住　　所：市原市西五所３４－２５
電　　話：０４３６－２１－４２１０
アクセス：平成通り　クラウンの信号を踏切へ　少し先の左側　Ｐ（４台）
営業時間：１１：００-１５：００/１８：００－２１：００/（平日）
　　　　　　１１：００－２１：００（土日祝）
定　　休：月曜日（祝日の場合は翌日）
客　　席：カウンター１０席/テーブル２卓/小上がり２卓/（約２６人対応）
利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/仲間向き/
メニュー：（味噌ラーメン）
　　　　　味噌ラーメン７００/コーン７５０/バター７５０/ねぎ８００/
　　　　　チャーシュー８００/バターコーン８００/バターコーン焼豚８５０/
　　　　　ネギチャーシュー８５０/坦々麺（味噌）８００/
　　　　（しょう油ラーメン）
　　　　　しょう油ラーメン５５０/ねぎ６５０/メンマ６５０/コーン６００/
　　　　　チャーシュー７００/ネギチャーシュー８００/もやしチャーシュー７５０/
　　　　　もやしねぎ７５０/もやし７００/ワンタン６５０/ワンタン焼豚８００/
　　　　　わかめチャーシュー８００/わかめ６５０/坦々麺７５０/角煮９５０/
　　　　（塩ラーメン）
　　　　　塩ラーメン５５０/ねぎ６５０/メンマ６５０/コーン６００/バター６００/
　　　　　バターコーン６５０/チャーシュー７００/ねぎチャーシュー８００/
　　　　　もやし６５０/南高梅入７００/
　　　　（トッピング）
　　　　　メンマ１００/わかめ１００/ねぎ１００/コーン５０/バター５０/
　　　　（単品）
　　　　　餃子４００/チャーシュー丼３５０/チャーシュー１２００/
　　　　　半チャーシュー６００/ライス２００/半ライス１００/
　　　　（飲物）
　　　　　生ビール５４０/瓶ビール５２０/焼酎４００/酒４００/ジュース１５０/
　　　　　ジンジャエール１５０/
評　　価：☆☆☆☆
　　　　　（味４/量３．５/サービス４/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場３）

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