おいしい 千葉 ~ponの食べある記~

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2007.01.09
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カテゴリ: 市原市 蕎麦


この配置、この絵柄はまさに(美味しさ)そのものを絵にしたのに等しい。たとえこれらを口にできなかったとしても、私はたった今視覚で味わった味を思い出して、すっかり満足した面持ちになっていることだろう。

私は謙虚だ。どっぷりと、たっぷりと、十分に、激しいまでに謙虚だ。巷間伝わるような「食欲の鬼」ではない。「大いなる食いしん坊」ではない。引くときには、サッとすぐに引く謙虚なヤツだ。だから、この美味パレットを見たとしても、何も動じない。心に一点のくもりもない。一口も食べられずに終わったとしても、今見られたことだけに満足して、あとは華麗にスルーできる……はずがなかった。

このうるわしき膳を前に、何も手をくださずにいられる訳がなかった。(食に対する)謙虚は、この皿を見る以前まででけっこうだ。しかし、これ以降はそれをかなぐり捨て、自由に行かせていただく。もう、どんな言われ方をされようと構わない。食欲のDONでも、DON-TAROとでも好きに呼んでくれ。これを味わわずに、人生はない。見て、感じて。五感のすべてを駆使して、その精髄を吸いつくし、そのすべてで底の底まで徹底的に味わう。味わい創り、味わいつくす。

一品ずつにエディブルフラワーでもついているがごとき様相。可愛いったらありゃしない。茄子としめじの煮物・だし巻玉子・ハス・いんげんの胡麻和え・豚の角煮・豆乳仕立ての蕎麦豆腐という六品がおごられている。仕切り壁のゆるい皿で供出されるが。その味わいは、すべてに画然とした壁が屹立しているように、おのおの独立して、きちんとした一品ごとを表出していた。素材への配慮と愛情が感じとれる。それぞれの味にたしかなる幅がある。それを意識した味つけが、しっかりと施されている。

玉子焼はフワフワで、淡い甘さもろとも絶品。胡麻豆腐はしっとり。その香りが、のどの奥から鼻へとふんわり抜けていく。たれにつけると、また別段の京風のしつらえ。角煮などは箸をつけるとみごとなまでに断層割れしてしまう。それが、口の中で肉々しくほどけた日には、もう悶絶するしかないだろう。

これに、最高に仕立てのよい手打ち蕎麦がつく。北海道石狩沼田産のそば粉だそうだ。すこし遅れて、揚げたての天ぷら(さやいんげん・舞茸・海老・茄子・かぼちゃ)がやってきた。おかずだけでもKOなのだが、こうやって取り囲まれると、もう満足以上のスーパー超絶的満腹風満足しか感じない。

デフォルテの甘味では(レモン豆腐)がやってくるが。私は150円増しで(黒糖のブラマンジェ)にしていた。これも蕎麦屋のスイーツとして、あり得ない水準に達している。十分にやわくて、十二分にとろけて、控えめ的だが存分甘い。黒糖がたしかに効いて、その甘さに影があるというか、奥行きがあるというか。この「せいろとおかずの盛り合わせ」のセットは、土曜日を含めた平日ランチのみでの供出。限定20食なので、早い者勝ちとなる。

又十 黒糖ブラマンジェ

Ifのお話だ。ほとんど人生の最期をむかえ、ポケットの中に1650円しかなかったとしたら。間違いなく私は、昼の同じこのセットを所望するだろう。それで、最高の満足のうちに天国に行けたら、もう文句は言わない。プロ野球選手でよく「ベースの上で死ねたら本望」とか「スタジアムで逝ってしまっても悔いはない」とか言う人がいるが。食欲のDON-TAROには、あいにくそんな格好のいいステージは用意されてないので。こうやって気取るしか能がないのである。<あとで奥方にその話をしてみたのだが。「あっそ」と、まったくまともに取りあってくれなかった。(泣)>


前掲の 「又十」~蕎麦で締めくくるヒーリングスポット~

「そば花酒 咲庵 又十」 (そばはなさけ しょうあん またじゅう)
住  所: 市原市白金町4-60-3
アクセス:稲荷台通りと16号の交差点の200m手前右側 P(約4台/昼は6台)     
電話番号:0436-22-8739
営業時間:11:30-14:00(LO)/17:30-22:00(LO)
定  休:火曜日
客  席:テーブル6卓
利用種別:個人向き/少人数向き/カップル向き/グループ向き/酒席向き/
      子供可/
メニュー:(昼)
      せいろとおかずの盛り合わせ1150/同、天ぷら付1500/
      <限定20食/各レモン豆腐付/おかずの内容は季節により変動>
      <大盛、三種盛、レモン豆腐→ブラマンジェの変更は各150円増し>
     (昼・夜)
      冷)せいろ650/鴨せいろ1350/天せいろ1350/三色そば900
      <せいろ蕎麦・田舎そば・季節蕎麦の3種盛>
      三色の季節物=春(桜/よもぎ/木の芽)夏(抹茶/青しそ/くこ/レモン)
      秋(菊/ゆかり/黒ごま)冬(ゆず/けし/唐辛子)
      天三色1600/おろし850/ねばねば(めかぶ・納豆・とろろ)950/
      温)かけ700/とじ800/梅おぼろ(梅・とろろ・わかめ)850/
      たぬき950/カレー南蛮1000/天ぷら(海老2本・野菜)1350/
      鴨南1500/鍋焼うどん1400/
      トッピング)海老天250/もち天150/
     (夜)
      一品)焼きみそ350/揚げそば(塩味)300/豚角煮700/もつ煮450/
      そば豆富350/刺身蒟蒻450/ごぼう唐揚400/鴨ロース1200/
      揚出し大根450/花咲サラダ(自家製ドレッシング)650/
      天ぷら盛り1500/いかさくっ(さきいか天ぷら)400/
      飲物)生ビール500/低アルコールビール350/東洋美人550/
      黒龍700/富乃宝山500/天使の誘惑700/春雨500/鳥飼700/
      甘味)黒糖ブラマンジェ450/レモン豆富300/
     (コース)
      3000/4000/5000/(3日前までに要予約)
評  価:☆☆☆☆☆
     (味5/量4/サービス5/雰囲気4.5/CP4.5/駐車場3)





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Last updated  2007.01.13 06:18:58
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