おいしい 千葉 ~ponの食べある記~

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2007.03.02
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カテゴリ: 千葉市


しかしそれが、ブッフェという舞台を用意されたとたんに豹変する。ふだんの恨み(我慢しているのかどうか)を込めるようにして、遠慮なくいただいてしまう。

大食いではないが、大食い的な素地は持っているに違いない。しかし(大食いイベント)や(大食い番組)に出られるほどの良性の玉ではない。どちらかというと悪性。いわば、実生活では何のメリットもない、その実力を発揮すればたちまち生活が困窮してしまうような、能なしの中途半端そのものの中食いなのだろう。それを本人もよく熟知しているので、ふだんはひっそりと折りたたんでいる。だがひとたびブッフェのステージがやってくると、その素地が剥きだしになって、遠慮のタガが外れる。終了すればまた、元の地味な小食の世界に戻っていく。貧乏人の自己防衛本能、一種の生活の知恵がそうさせているのだろうと思う。

オーダーバイキングというと、そのほとんどが(熱加減命の)中華系となる。珍しいことにそれを和食でやってくれるというので、さっそく出向いてみた。ホテルオークラ千葉のレストラン「セブンシーズ」の3月限定のイベントである。

入口にそのメニューがディスプレイされていたので、少し立ち止まってのぞいてみる。ふむふむ。前菜10、お造り6、椀物4、焼物7、メイン3、酢の物4、千葉地物5、温物4、揚物7、御飯物16、甘味9と総勢75種におよぶ。係の女性が近づいてきて「お客様」と声をかけてきた。「メニューは中でゆっくりと…」たしかに見栄えが良くなかったか。席に案内された。会話にほとんど影響を与えない静かなピアノ曲が流れている。

とりあえず、軽く行こうと思った。カニサラダ、そら豆、まぐろと帆立の刺身、牛のすき煮をたのむ。これでいくとてっきり(そら豆)が最初にやってくると思ったが、そうではなかった。カニサラダ、牛すき、刺身とやって来て、それは最後にやってきた。

そのときの注文の按配を考えて、調節して出してくるわけではないらしい。とにかく出来た順にやってくるらしい。刺身なども2点盛りでいいはずだが、それぞれ1点は1点。銘々の皿に盛ってくる。

(目玉)と題してメインが3種並んでいた。

・伊勢海老の雲丹ソース焼
・伊勢海老の具足煮
・伊勢海老の天ぷら

その中から雲丹焼を注文しようとすると、本日は天ぷらになりますという。また、これだけは1回かぎりのリクエストだという。そんなことは聞いてないし、どこにも注意書きはない。それならそれで仕方ない。そのメインの天ぷらをたのんだ。また刺身を1品つける。

しかし、伊勢海老の天ぷらなどという贅沢きわまりない代物をいただけるなんて。何という僥倖。プリプリしてほくほくで、文句のつけようがない。本当にお替りを頼みたいくらいだった。

順番の意識はうすれ、そのあとは適当に続けるようになった。穴子の酢の物・黒豚のしゃぶしゃぶ・和風ビーフステーキ・野菜の炊き合わせ・芝海老の天ぷら・豆腐サラダ・鯵のなめろう・すっぽんスープ・海老のさんが揚げ・山菜の天ぷら等々。何品かまとめて頼むが、そのたびに、再度サイドに刺身をつけるのを忘れない。

ご飯ものが16品目と充実しているのが、今回の特徴か。かなり迷ったが。結局、ざるうどんを注文した。脇に芝海老の天ぷらをつけて「天ざる」としゃれてみる。

これが存外美味しかった。つやつやで、プリプリで見事なくらいコシが強い。

料理系のしめとして鮭茶漬けを頼んだ。居酒屋で頼むと、もろ「永谷園」+みつば添えのように供されるので、さして期待していなかったが。これが絶品以外の何物でもなかった。あっさり高雅なダシ汁に、きちんとほぐした鮭が散らされている。「永谷園」とは異なる、極小のあられチップが配される。刻み海苔と山葵が別添えとなる。ほとんど料亭のお茶漬仕様だ。

これをレンゲで上品にいただく。甘露甘露。ほぼ満タン状態のお腹にも、素直に流れこんでいく。

セブンシーズ 刺身他
セブンシーズ 甘味


デザートは白玉あんみつ、アイスクリーム3種、フルーツの盛合せ、落花生プリンと注文する。プリンは、これまで食べたプリンの中で最も濃厚な一品だった。木のスプーンでいただくそれは、すくい取った瞬間に肌理の細かさがわかるしなやかさ。それだけでも濃厚の限りをつくしているかのような超絶仕立てなのに、その上から「船橋屋」の葛餅を連想させるような、トロリとたっぷり黒く濃い蜜がかかっている。締めとしては、最高の役者かも知れなかった。

何度かだぶって注文しているので、品目としてはそれほど食べたわけでもなかった。総計29品目、38品を胃に収めてフィニッシュと相成った。

自分ながらまったく下らないことだは思うが。支払い総額で割ると、1品あたり168円という計算になる。デザートだけでも、4000円見当を食べている。レギュラーメニューにすべてのっている訳でないので、正確な数値ではないが。これを全部単品で頼むと、32000から38000円は食べたことになる。

くり返すが。私は大食いではない。自身の能なしさ加減を熟知している、イベント限定での中食らい人である。

レストラン「セブンシーズ」
住  所: 千葉市中央区中央港1-13-3
アクセス:千葉ポートタワー通り ホテルオークラ千葉1F P(多数)     
電話番号:043-248-1128
営業時間:9:00-22:00(LO21:30)
イベント:日本料理フリーオーダーバイキング(2007年3月1日~31日)
定  休:無休
客  席:約30卓(可変)
利用種別:個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/
メニュー:日本料理フリーオーダーバイキング(開催時間は17:00~21:30)
     大人5885/小学生2625/4、5歳1575/
    (全てサービス料別途)
評  価:☆☆☆☆☆
    (味4.5/量5/サービス4.5/雰囲気4/CP5/駐車場5)





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Last updated  2007.03.04 02:27:13
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