おいしい　千葉　～ponの食べある記～

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せいろ　おゆみ庵　～シンプルかつ淡麗・そばを通じて楽しむ小江戸～

テーマ：美味しいお店を教えて！(16966)

カテゴリ：千葉市

のれんや垂れ幕がなければ、食べもの屋さんとは分からないだろう。一般住宅のような真新しい建物である。中のようすは、ほとんど窺えない。すこしだけ気合を入れて、引き違い戸をあける。

店内は思ったより広かった。余裕のあるレイアウトで、カウンター席はなく、すべてがテーブル仕様となっている。メニューは数少ない。いや、絞りこんであるというべきかも知れない。あるのは蕎麦だけで、うどん・ご飯もの・おつまみとかも、一切用意されていない。単純にせいろを注文した。

新築なので、清潔感やら清涼感とかは申し分ない。開店祝いの飾り物が小棚に散見された。それらしき胡蝶蘭も置いてあった。あとほかには、余分な視覚要素が何もない。シンプルさを売りにするモデルハウスの一室に居るような気分になってしまう。雑然や生活臭はこまるが、新聞くらいは置いてあってもいいのではないか。

琴の音でイージーリスニング系の曲が流れていた。個人的な趣味でいうと、あまり好きな部類ではない。琴の音自体は、和的かつ個性的で、好感を持っているといってもいいのだが。酒食を楽しもうとしている場所でかかっていると、どうも神経にさわってしまう。聴覚を直に刺激しすぎる音というか。ボーッとしていられない音というか。リラックスするのに不向きな音というか。

品物が一つの盆でやってくる。一口やって、これは逸品かと思った。極細打ちで、ほぼ均一に揃っている。二八より少しだけ蕎麦粉を強めたというが。見事なくらいコシがあり、切れがある。のどごしが素晴らしい。

たれは、やや薄めか。辛口だが、それを底から支えているだろうカツオ節が、強力強大にして存在感抜群。その旨味、そのアクセントで一気に行かせてしまうという趣向か。この店のインテリアとも通有するような。シンプルさの極致を実現している。あえて「淡麗」という一言で言いきってしまってもよいだろう。

ただ、たれの量が少ない。というか、足りなかった。蕎麦の穂先だけつける「通」の食べかたでないかぎり、そば湯で割る元汁は残らないに違いない。しかしそれ以外は、ほぼパーフェクト。すでに、ある種の完成域まで達してしまっている。

変わり蕎麦とか合盛りも考えているらしい。今後の展開を楽しみにしておこう。

手打そば「おゆみ庵」（２００７年５月下旬ＯＰＥＮ）
住　　所：千葉市中央区生実町１５６９－１
アクセス：県道６６号沿い　喫茶「珈楽庵」向かい　Ｐ（７台+α）
電話番号：０４３－２６８－３９８１
営業時間：１１：３０－１４：００/１７：３０－２０：００/
定　　休：火曜日/
客　　席：テーブル７卓（可変）/
利用種別：個人向き/少人数向き/家族向き/グループ向き/
メニュー：（冷たいそば）
　　　　　せいろ７５０/同大盛９５０/ぶっかけそば１１００/そばとろ１０００/
　　　　　冷し鴨南そば１４００/鴨せいろ１４００/天せいろ１５００/
　　　　（温かいそば）
　　　　　かけそば７５０/山かけ１０００/天ぷらそば１５００/
　　　　（飲物）
　　　　　ビール６００/ウーロン茶２００/オレンジ２００/コーラ２００/
評　　価：☆☆☆☆
　　　　（味４．５/量３．５/サービス４/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場４．５）

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