錆びた月の夜（ちょっち詩的に）
くるくると くるまり ふぅ と一息
私のこげ茶の髪からぽろぽろと ラベンダーの香をふくんだ水玉が
オレンジ色のマットの色をかえている
ぺたぺたと ひんやりしたフローリングの床を
歩けば 小さいみずたまりも 一緒に ついてくる
「ちゃんとふいた？」と彼
くしゃくしゃと 髪を
わしゃわしゃと 体をふかれる
子供みたいに 黙って 身をまかせる私
顔をそむけているのは 赤くはれた目を
あなたに みせたくないから
もうすぐ お別れなのに
それは 避けられない現実なのに
あなたは なぜ こんなにやさしいんだろう
また 泣きそうになったから
湿った髪の中に顔を隠した
きゅぅと痛む胸は その想いの強さと比例して
そして いつかは許されるのかしら
そして あなたがいなくなった日々を
私は 狂喜せず 静かに過ごせることが できるのかしら
。。。自信は ないけどね
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