August 12, 2008
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カテゴリ: 格闘技・筋トレ
先日、淀川の花火大会に行ってきました。
開始直前に激しい夕立と雷があり、沖的にはテンション馬鹿上がりで
楽しかったですが、女性連れだったので cafe slow osaka
に避難してお茶をしばいていたらその間に雨は上って、花火も
終わってしまいました。


なんじゃ、そりゃあ!

一発も花火見られへんかったやないけ!!!


そして帰り道には延々とゴミ、 ゴミ、 ゴミ。
さすが大阪人。マナーが悪いわあ。
この問題が解決するまで花火大会はしなくてもいいなと思いました。


一時期はやった甚平や作務衣は減ったようですが、男性用の
浴衣がユニクロやスーパーの2階なんかでも見かける御時勢です。

自国の民族衣装に興味を持つのは大変結構ですが、どうも
観ていると(女性もですが)着こなしがかっこ悪い、帯がキチンと
絞められていない、マジックテープで留めてあるのがバレバレ
なのもある、そして歩き方が特に格好悪い。
買って袖を通せばそれでいいと思っているのでしょうか?
文化として定着すると言うより、ブームとして終わるのではないかと
憂いてしまう今日この頃です。

普段着として和服を着ている人も、こんな光景を観ると同類視
されるのがイヤで、この日だけ洋服にするかもしれませんね。

和服を着なれてない人は歩き方が洋装のそれなのですぐに分かります。

和服を着たのなら、歩く時余り身体をねじってはいけません。
すぐに着崩れてしまいます。
帯もキチンと絞めているなら、自然と背筋も伸びてくるはずです。
そうならないのは、根本的に体に原因があるか、帯の締めが




ついつい口うるさい事を言ってしまいましたね。
年寄りの小言と思って聞き流してくださいな。

今日は皆さんに、古武術の体の使い方についてお話したかったんです。
いえいえ、武術と言っても怖くて痛いものではありませんよ。

江戸時代、飛脚は1日に200kmも移動する事が出来たそうです。
また、明治初期のころ、アメリカの男性でも担げないような
重い天秤棒の荷物を行商の老婆はらくらくと担いで歩いたそうです。
昭和になってからも、山形県の女性が米俵五俵(300kg)を担いだと
言う話があります。

これは、単に昔の人が筋力があったという単純な話ではなく、
おそらく体の使い方自体が現代人とは大きく異なっていたのでしょう。
体の使い方は形には表せないですが、それを基盤として芸術や
建築、能や狂言、歌舞伎、茶道といった文化財などは
生み出したと考えられます。


古武術を応用した動きをいくつか御紹介します。


『きつねさんの手』
1 Aさんは、自分の胸の前で右手首を左手で握って下さい。
2 Bさんは相手の右腕を片手でつかんでひっぱて下さい。
  相手は両手で踏ん張るので中々引けませんね
3 Bさんは、中指と薬指は力を入れず軽く伸ばして(きつねの手)
  これでもう一度引いてください。
  最初よりずっと引く力が強くなりませんか?


『おじぎ』
1 Aさんが正座でお辞儀をして両手をついた状態で頭を下げています。
  Bさんは、上からAさんの背中を押さえて下さい。
2 Aさんが沖あがろうとしてもできません
3 Aさん、今度は両手が、『豆腐の上に乗っていて、その豆腐を
  潰さないように』とイメージして沖てください。
  股関節を曲げてから身体を起こすと更に楽に沖られます。


『一本足』
1 お互い立った状態で、Aさんが右手でBさんの右手首を握ります
2 Bさんはつかまれた手を左右に動かそうとしますが、Aさんに
  おさえられているのであまり動きません。
3 Bさんは左脚を浮かせて、もう一度やってみましょう。
  驚くほど簡単に動けませんか?


『かかと』
1 向かい合ってたって、お互いの肩に手を置く
2 つま先立ちで相手を押してもびくともしません
3 逆に、つま先を上げてかかとをつけて押すとどうでしょう?


『つなひき』
1 二人でタオルを握り綱引きをしてみましょう
2 ウエストをねじらないように、骨盤を後ろに向けるような
  イメージで回してみましょう。
  かなり軽く引けませんか?


『そんきょ相撲』
1 二人で正座で向かい合って両手の平を合わせ、押し合いましょう
  体重、筋力が同じくらいなら力は釣り合います。
2 片方が片膝立ちになると相手を押せてしまいます
3 両方が片膝立ちになるとまた釣り合います。
4 片方がそんきょ(相撲の構え)になると相手を押せます。








親子で身体いきいき 古武術あそび
著者: 岡田慎一郎
出版社: 日本放送出版協会
筋力に頼らず、身体に負担をかけない…日本古来の「武術」の動きから生み出された様々な「あそび」を一挙紹介。家や公園で、親子でこの「古武術あそび」を楽しめば、“大きな力が出る”“疲れない”“ケガをしない”身体の使い方が自然と身につきます。運動が苦手なお子さんや、運動不足のお父さん、お母さんにおすすめの一冊。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
岡田慎一郎(オカダシンイチロウ)
1972年茨城県生まれ。介護福祉士、介護支援専門員。身体障害者施設、高齢者施設の介護職員を務め、独自の介護技術を模索する中、武術研究者・甲野善紀氏と出会い、古武術の身体操法による介護技術に感銘を受け、以後師事する。現在は、病院、施設、学校、企業、カルチャーセンターなどで講演・講習を行う一方、新聞、雑誌、テレビなど多くのメディアに登場し、普及活動に努める。また、最近では、子どもが楽しんでできる「古武術あそび」の研究、提案にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




























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最終更新日  August 12, 2008 05:21:02 PM
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