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ヴェネツィアのリアルト橋の真んなかで【かぐや姫】の絵本を拾った。
裏表紙には持ち主のものと思われる名前と、住所が書いてある。
東京の監察医務院に勤める《俺》は、パストゥール研究所に留学している倉橋と再会し、
ともにその地 ・ムラート島へ向かった・・・   『天使たちの場所』他5編。(連作ではない)

花村萬月を読んだあとなので、爽やかそうな話を読みたいと思いまして(笑)
思ったよりもハードボイルド色は強くはなく、安心して読める短編集です。
文に軟らかさがあって、肩が凝らず(?)に読めます。

上記のヴェネツィアをはじめ、ハワイ、シンガポール、カルカソンヌ(南仏)、コロラド、ストックホルムと、世界の各地が舞台。これらの場所は、香納さんが若いときにふらふらと旅をされた場所のようです。(北欧はデンマークに行ったようですが)

登場人物たちは皆その地に定住しているのではなく、来訪者です。また、それぞれにパートナーがいるが、仲睦まじいというわけではなくて、むしろライバルであり、自分にはないものをもった相手への否定、憧れ、嫉妬、葛藤など複雑な感情がある。それぞれの話の底に流れているものは共通していて、ピシッと筋の通った短編集だと思います。



私が気にいったのは、南仏で自分が納得できる写真を撮る為に、ピエロのように生きている男に再会する『空が変わるまで』と、北欧にて命を落としかねない【ウインドスケーティング】をする若者との出会いを描く『風はこたえない』ですかね。





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最終更新日  2003年04月08日 22時55分58秒
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