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カテゴリ: カテゴリ未分類
「アルキメデス・・・」中絶の失敗で死んだ美雪が最期に二度繰り返したうわ言。
その意味するところは?そして彼女を妊娠させたのはいったい誰か?
教室で起こった毒殺未遂。行方不明になった1人の男。
手を汚したのはアルキメデス?それとも・・・

青春もの、学園ものの代表作として名前が挙がることが多いこの本。
別に、数学、物理、歴史などの話があるわけではありません。
それでは、なぜ【アルキメデス】なのか?
(いちおうの必然性はあるかな、というところです)

少女が死んだ → 少年が倒れた → 青年が消えた → 幼児が舐めた →


というような章題で進んでいきます。(こういうの好きです)
次から次へ新たな謎が!というほどスピード感があるわけではありませんが、
幾つかの事件が起こります。そしてある人物が全てに関わってくる。
その関連性は?はたしてその人物が犯人なのか?

美雪の死。原因は中絶の失敗。しかし相手は誰だかわからない。
父・健太郎は【仇討ち】を決意し、妊娠させた相手を探すために高校に乗り込む。
で、親、先生、警察と高校生たちのやりとり。

テレビでやる懐かしの青春ドラマ!とかに出てきそうな雰囲気をどことなく感じますが、高校生達の会話はやはり違和感があります(言葉使いはもちろん、道徳観だとか、女性観だとかも)当時はそんなこともなかったのかな?と少し気になるところ。

【弁当のセリ】などには、やはり時代を感じます。
結構、小生意気なことを言っていたりもしますが、すれてなくて根は純粋。
のはずが、どこかで歯車が狂いだす。


そのなかでの「入浴中にアルキメデスの原理を発見し、浴槽から飛び出して裸で街を走る」という逸話をとりあげています。英語劇ということで、何を言っているのか正確にはわからなくても、観にくる父兄、または同伴の小学生が内容を理解できるように、ということでこの演目が選ばれる。
ですが、殺される時の話は記憶にありましたが、これは知りませんでした。
少なくともここでは、“誰もが知っている常識”としてとりあげているわけです。
うーん、ちょっとショック。
25年前では当たり前だったけれども、今では、そんなこともないのか。それとも私だけ?

幾つかこういう例もあるのでしょうが、これはどうなんでしょ?


さて、そもそもの話の始まりの美雪が残した「アルキメデス・・・」ということば。
いわゆるダイイングメッセージなのでしょうが、どうもイマイチ納得いかなかったり。
この話の、ということではなく、【ダイイングメッセージ】そのものが。
死の間際に直接的ではないもの(少々考えてもわからんもの)を残す、というのがねぇ。
こんなこと言ってたら、何もはじまらず物語が成立しないけど(笑)

この少々奇抜な題名に惹かれました。(他の作品でも昔の偉人の名を使ってます。『ソクラテス最後の弁明』『パスカルの鼻は長かった』『ヒポクラテスの初恋処方箋』など)
古本屋ではたまにみかけるのですが、なかなかいい状態の本がない。
私が読んだのも、昭和49年。仕方がないか。復刻版などはないのかな。
ミステリーとしても、江戸川乱歩賞(第19回)を受賞しているだけあって悪くはないですがやはり全体的に、ちょっと古いかな、という気がしてしまいます。
ほろ苦いさわやかさ、青くさい若さ、を感じます。特に動機などに。
なつかしいなぁ、という気持ちがないでもないです(笑)
独りよがりの正義感、視野の狭さ。それを笑えるほど大人でもないですけど。





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最終更新日  2003年07月14日 01時45分53秒
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