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「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。

以上終わり(笑)

あっけなさ過ぎるのでもう少し。
時は平安時代。陰陽師・安倍晴明と、その友、源博雅。
出くわした怪異を、晴明の霊的で不思議な力と博雅の男気(?)で打ち破る!
近頃(ちょっと前か)のブームで、すっかり有名人となった晴明。
そのきっかけとなったのは、やはり夢枕獏さんの本書でしょう。

【おんみょうじ】の読みもだいぶ一般的になりました(笑)

このシリーズは字が大きくて(多分)空白が多い。読みやすさの一因だろう。
(もちろん簡潔な文章、その他の要因もあるだろうが)
その空気(特に晴明と博雅、二人だけの時)が、空白の中でも読み取れるというか、余韻があり、いい間合いなのである。不思議だ。すっかり世界に入ってしまっているということなのだろうか。ゆったりとした雰囲気は心地良くすらある。

収録作品は『瓜仙人』『鉄輪』『這う鬼』『迷神』『打臥の巫女』『血吸い女房』
各々イメージがわく題名。(蘆屋道満は今後も出番がありそうだ)
あともう一つ『ものや思うふと・・・・・』。
この話、以前にもありましたよね?(他の文庫が見つからなくて確認出来ず)
村上天皇の御世のかの有名な【内裏歌合】。
(博雅はこんなところでも大活躍(?)していたのですね)

 【 恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか 】 



壬生忠見(恋すてふ)と平兼盛(忍ぶれど)の対決は、僅差ながらも兼盛の勝ち。
忠見は、負けた悔しさから飯がのどを通らず痩せ衰えて死に、鬼になり・・・
以前読んだ話(勘違い?)に、忠見の父・忠岑と【鬼】の話が絡んでゆく。

うーん、数少ない(ほんとに少ない)知っている歌が出てくると、それだけで楽しい。
(忠見の歌の方を評価する後世の歌論も多いのだとか)

私が知っているのは百人一首だけだが、その中で好きなのを選ぶとしたら

 【 風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけてものを思ふころかな 】

って、思いっきり片思いの歌だ(苦笑)
まぁそこはそう読まず(?)玉砕する感じとちょっと繊細な感じがマッチして・・・
いや、感性がないのがバレるのでやめておこう(もう遅いか!)

すっかり脱線。もとにもどして。
博雅好きなのに、何も触れてない。
とりあえず、彼の笛を聞いてみたいです。    以上。

今回、ちょっと「あらら、おいおい!」という場面も。
読んでいない人のお楽しみの為(?)に伏せておきます。


 「お前がいるではないか、博雅」
 ぽつりと晴明が言った。
 博雅は、とっさのことに、次の言葉を口にできずに、
 「ばか」
 そう言って、怒ったような顔をして歩き出した。   (P298)


うーん。なんだろうこれ。

例によって、映画は観ていないし、岡野玲子の漫画はちょこちょこ買っていたが、揃う前に古本屋が急に消えてしまったし(一冊200円で安かったのに)。この本以外では、晴明、博雅に触れていません。いやそもそも博雅って、晴明の隣に必ず出てくる人なのか?他の作品ででも確かめたいものです。

あまり内容触れずに終了(笑)

『陰陽師 付喪神ノ巻』 夢枕獏 文春文庫 (2000年11月第1刷)





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最終更新日  2003年11月26日 23時30分20秒
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