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ウルトラクイズ予選会、「笑っていいとも!」の公開生放送、


そこにあるのは【信仰の現場】。
"日常生活とは別のパラダイムの存在”を目指し、ナンシー関が行く!

「何かを盲目的に信じている人にはスキがある」
という一文から始まる本書。
普段は自己抑制されているものが、解放されてしまう場所。
そこにあるのは、特殊なコミュニティー。
専門用語(というかその場でしか通用しない言葉たち)が飛び交っていたり、独特の雰囲気や、妙な熱気があったりする。当然、その場にいる人々の意気は高揚し、連帯意識も働く。コンサート会場なんて最たるものではないでしょうか?しかものっけから永チャン。

興味はあるけど、自分はちょっと遠慮したい、そんなところに潜入してくれます。

宝くじ抽選会、ウィーン少年合唱団来日公演、劇団ひまわり、ドッグショー、
後楽園ホールのキックボクシング、『男はつらいよ』が封切りされる浅草松竹劇場。

さらには、
新大久保の【発明学会】、世界らん展、クレヨンハウス、渋谷東急福袋売り場、
そして非一流大学入試合格者発表まで!ひぇ~

まず、この企画自体が素晴らしい。めちゃくちゃ興味を覚えました。
そしていなければならない【ナンシー関】。
正直言って、"消しゴムに有名人を彫る人”というイメージしかなかった(すみません)が、亡くなられた時のニュースで、いろいろな方の惜しむ声を聞き、この人のことを知りたい!と思った。
現場を的確に捉えるその目!語り口。思わず引き込まれてしまいます。
サブタイトルに【~すっとこどっこいにヨロシク~】とあるように、憎めないけど、ちょっと突っ込みたくなる人々を、多少の揶揄を入れながら、ユーモアを交えて迫る!うまく言葉で説明できないが、この人ならではの味があります。(いつもこんな言いかたしか出来ない・・・まぁいいや、あきらめた)

他の作品を読まずに言うのもなんですが、もっとこの形式のものを読みたかった。

拍子抜けするもの(ご本人にとっても)も幾つかあったが、全体的にとても面白楽しく読めた。なかでも印象に残ったもの。

・何がくやしいって、その瞬間、私も、ものすごく嬉しかったのがくやしい。 (P109)

第一問目に当たってしまった『ウルトラクイズ』。
でも、もういいと言っていたクイズは翌年から中止。(私はこれ好きでした)


実は発明のアイデアがあるという。これ、どうなったのだろうか?はまってしまったか?

これらは好意的なほうで、他の現場では
「こいつら、思いでつくり野郎だな」とチクリと言い切ってみたり。
“主流に乗ることに対する抵抗感の消失の見事さ”今の若者に顕著に見られるこの現象とともに、一昔前の“とりあえず主流を拒否する”も実は何も考えて無かった気もする。との鋭い指摘も。

他にもウィーン少年合唱団との日本だけに見られる交流だとか、読みどころはたくさんありました。最後に、本当に枝葉のなんでもない文であるが、個人的には大ヒット。

NHK展示プラザを訪れたナンシー関。
施設の中、映画館風な【ハイビジョンシアター】でオリンピックをやっていた。

 オリンピックといっても、よりによってアーチェリー。つまんないので次へ進む。

元アーチャーの私がいうのも何だが、諸手を挙げて賛成。
そう!アーチェリーほど部外者が見てつまらないスポーツは無い!のだ。
まぁ、本当につまらなかったから、単純にそう書いただけなのだろうが。
アーチェリーの楽しさについてはそのうち是非。?ホントか。
(GUACのメンバーは来ないので・・・私が主張せねば誰がする!)


『信仰の現場~すっとこどっこいにヨロシク~』 ナンシー関 角川文庫 (平成9年6月初版発行)





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最終更新日  2003年11月27日 23時03分32秒
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