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2003年12月15日
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カテゴリ: → 読んだんよ ←
“透明人間”と呼ばれていた一番存在感の薄かったクラスメイト。

家族はなく、一人で高級住宅に住んでいる。
彼は“死神”と呼ばれていた子供の頃の事を話し始めた。・・・・


『恋愛小説』『永遠の円環』『花』の三編収録。


30を超えた僕の大学時代の友人の話。
それは、生まれて初めて好きになった彼女のことを思い出してしまう話だった。
十歳の頃から自分に関わる人が呪われたかのように次々に死んでしまう。


種明かしのない突飛な設定が広がって行き、一つの物語をつくる。
内容は題名どおりまさしく【恋愛小説】といった感じ。
もともとは苦手なジャンルなので、これが本の題名だったら読んでいないかもしれない。けれど、手にとってみて正解でした。
それにしても、手を繋ぎ続けるのはかなり難しい・・・。

2編目は、ミステリテイストも少々ある『永遠の円環』。
だが、なんといっても一番良かったのは最後の『花』。
今年(03年)読んだなかでも一番の短編(中編?)では!というくらい。

会社を辞めた僕が受けたアルバイト。依頼主は老弁護士。
高速道路を使わずに東京から鹿児島まで車でいくのだという。
25年冤罪事件を追い続けた鳥越氏のプライベートな用件とは?


ぐぐぐ、泣けた。電車の中で読まなくて良かった。


鳥越氏と僕のふれあい、そして【鳥越伝説】。
とても静かな中にある確かなもの。
離れていてもずっと残っているもの。
うーん、心にジーンと染み入ります。良いです、これは。


どの話でも【死】と隣り合わせである。
【死】を意識することによって生じる【生】。
離してはいけないもの、人。
語りつくされていることなのかもしれないけれど、
やはりそれでも語らざるを得ないものがあるのだろう。

恋愛小説が苦手、という人にもお勧めの一冊です。

『対話篇』 金城一紀 講談社(第一刷発行2003年1月)






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最終更新日  2005年02月10日 23時45分13秒
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