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夢まで共有しようとする夫婦。

世界のエネルギー事情を一変させる電池を開発しようとする会社。

不思議な力が働く人、もの、場所。『夢あわせ』を含む12編収録。

ちなみに↑の3行はそれぞれ別の話(『夢あわせ』『影絵の男』『すれちがい』)。
この本もタイトルに惹かれました。何となく正月っぽいかなぁーと。
実際は“初夢”というわけでもなく、全く関係ありませんでした(笑)

全体的に軽いSF&少しのホラーという感じです。
ひとつの話が25ページ前後なので、やけにあっさりと感じるものも。


いるはずのない人、あるはずのないもの。
それは“特定の場所”に起こる。残った思いが作用する。
(『ホテル暮らし』『怪談桜橋』『林道』など)

絶対的な能力とそれに伴う反作用。行使する側と行使される側。
この表裏一体の様がとても面白くもあり、怖くもある。
そうそういいことばかりではないよなぁ、やはり。
(『誰かが死ぬ』『特異点』『大吉大凶』など)

人に喜捨の心を湧かせる雪洞(ぼんぼり)が登場する『雪洞夜話』。
道具立ての雰囲気がとてもいい。岩井志麻子的な妖しさが欲しかった。
『返り血』は現実と夢の区別が曖昧になり、思い込んで行動して・・・
という筒井さんがよく書いてそうな話。もうちょいぶっ飛んでたほうが好み。


(或いはページ数の問題かもしれないが)
それぞれの話をなんとなく読み終えてしまう感じではあるが、最後の一文でニヤリというのもあって油断が出来ない。作者のイメージや発表された年代などからすると、もっと小難しいかなと思っていたが、とても読みやすかった。

『夢あわせ』 半村良 文春文庫(1992年1月第一刷)





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最終更新日  2004年01月08日 23時33分11秒
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