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野球の話になると目を輝かせる息子の茂。
今日も、楽しそうに少年野球に出かけていった。
しかし以前、内緒で見に行った茂の試合のことが気にかかる・・・


『夕空晴れて』 他 野球とどこかで繋がっている
短編、7編収録。

茂は、ベンチにいた。
試合に出場することなく、終了後にはグランド整備をしている。
今は亡き夫の試合を良く見に行っていたが、
夫は常にフィールドの中にいたから意外な気がした。


ここから、少年野球チームの監督は実は・・・というように話が続いていく。
一番入りやすい話だと思います。最後は、野球小説になくてはならないシーンです(笑)


さてこの本。タイトル『受け月』を見ると、野球とは結びつかないのですが、
裏表紙の内容説明

野球に関わる人びとを通じて人生の機微を描いた連作短篇集。感動の直木賞受賞作。
をみて、読む決意を。

野球に対する捉え方、想いは、赤瀬川隼さんに近いかな。

「俺は野球というゲームを考え出したのは人間じゃなくて、人間の中にいる神様のような気がするんだ。」 (P37)


愛するものにとっては、似たような認識は何にでもあるのだろうけど。
サッカーにしても、ゴルフにしても、マラソンにしても。

他に野球と直接結びついている2編を挙げる。

『ナイス・キャッチ』
かつて甲子園に出た四番打者。ノンプロで活躍後、母校で高校野球の監督に。
中学の県大会で連続優勝したエースの息子は、越境して有名校へ進んだ。
全く予期していないことだった・・・

ここでのバッティング談義はよく聞く話である。
裸になって、スイングしてみると・・・という例のアレ(わかります?)
それはともかく、「どうしてたかが野球で・・・」という母、
反発する息子(この話ではだいぶおとなしいが)、昔の父の姿、という典型的ではあるが、


『受け月』
過激な指導法。祈り、ジンクス、お守り等は極端に嫌う。
野球しか知らない、社会人野球の名物監督・谷川鐵次郎の引退。
心臓の大手術を控える孫婿は、グループの重役・石井(かつての教え子)の息子だった。
手術の日でもある引退試合当日、谷川がとった行動は・・・


野球以外は不器用な選手・監督。ずっと見守ってきた妻。選手。
勝負事。プラスアルファの部分が野球にはあるのかな。
だから野球小説も、これだけ書かれるのでしょう。

それほどインパクトがあるわけではないが、読みやすい本でした。
全~く関係ない話ですが、
伊集院光は野球に関する薀蓄も相当なものだと思います。
(確か日ハムファンですよね?こういう人、ロッテファンにもいないだろうか)

『受け月』 伊集院静 文春文庫 (1995年第1刷)





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最終更新日  2004年07月19日 22時28分32秒
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