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 何とかと煙は高いところが好きと人は言うようだし父も母もルンババも僕に向かってそういうのでどうやら僕は煙であるようだった。


こんな調子で始まる、噂の舞城!注目の作家です。
覆面作家・舞城氏の作品を読むのは『煙か土か食い物』についで二作目。
『世界は~』の前にもう1冊講談社ノベルスで出ているようですが、
この暑さとあの厚さのために、先にこちらを読んでしまうことに決定。

結論から言うと・・・とても良かったです。『煙か~』より好きです。
講談社の企画である【密室本】(本自体が袋とじ状になっていて立ち読みできない)
のうちの1冊ですが、私が読んだ密室本の中ではダントツに面白かった(4冊中)

良かった、好きです、面白い、だけでも何ですので、ちょっと内容を。


12歳の頃、ルンババの姉・涼ちゃんが自分の家の屋根から飛び降りて死んだ。

時は経ち、中3に。
ルンババはいつの間にか名探偵になっていて、事件を解決している。
修学旅行中に、広場で喧嘩をしていた、井上ツバキに拉致(?)されて、埼玉へ。
そこにいた、妹のエノキと出会う。ボンバイエー。
密室が何個も出てきて、人が死んでいる。
助け出して、泣いて、飛ぶ。

へぇーきれいだなと思った密室もあったし、くだらなさも十分。
それでいて青春を感じ、すっきりもしているので読後感は悪くないのです。
この文体と、めちゃくちゃな登場人物たちを使っていながら、
テーマ自体はとても真っ直ぐでわかりやすい。

単なるイロモノではない、“読ませる力”を感じます。

(話の中で登場するホッパーは、私が名前をきいて絵のイメージが浮かぶ数少ない画家の一人で思わず【週刊グレートアーティスト31】(安直万歳)を開いたが、絵はひとつしか載っていなかった。残念!)

閉じ込められていたり、閉じ込めていたり。
やはりどこかに出口がないと、窒息してしまう。

仁丹もどきがどんなに気持ち悪くても、



いつもにも増してまとまりがありませんが、これにて。

『世界は密室で出来ている。』 舞城王太郎 講談社ノベルス (2002年4月第1刷発行)





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最終更新日  2004年08月05日 00時26分17秒
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