閉鎖します

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陰陽



 第一定式
万物―生物も無生物も、また社会組織や人間関係のようなものも全て存在するものは、その内部に「陰陽」というお互いに依存しながら対立している二要因を含み、その陰陽の統一体として形成されている。これが陰陽論の第一定式である。この統一体のことを「小宇宙」ともいい、万物はみ小宇宙なのである。

 第二定式
「陰陽の中に陰陽あり」これが第二定式である。これは、ある統一体を構成する陰も陽も、それぞれの内部に陰陽の二要素をもっているということであるしたがって、われわれの認識が深くなるに応じて、どこまでも陰陽に分解していくことができる。

 第三定式
第三定式は、陰陽は拮抗協力して働きあってるが、依存協力が主要な関係の場合と対立拮抗が主要な関係の場合とに大きく区分出来る。すなはち陰陽の関係の「質」にかんする事柄である。

 第四定式
陰陽は一方が相対的に増大すれば他方は必ず相対的に減少するといった関係にあり、陰が増大する過程を「陰遁」陽が増大する過程を「陽遁」と名づけている。「遁」とは「めぐり」という意味である。したがって、陰陽の統一体である万物は、必ず陰遁か陽遁のどちらかの過程にあり、一寸たりとも静止することはない。すなわち、万物は運動体であること、これが第四定式である。

 第五定式
「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる」これが第五定式で、第四定式をさらに発展させたものである。すなわち陰遁、陽遁の過程には必ず一定の限界があって、ある限界点に達したあとは陰遁は陽遁に移行し、陽遁は陰遁に移行するということである。


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