お空のあいちゃん

お空のあいちゃん

病室のお引越し



シャワーを浴びていいというお許しがでました。ただし、私は座ったままでないといけないので、主人がつきそって体を洗ってくれることになりました。シャワーをあびてさっぱりして新しいパジャマに着替えおわると、主人は私をブランケットでぐるぐるまきにして、”ちょっと外に出よう。看護師さんに許可とってあるから”といって病院の外に連れていってくれました。久しぶりの外の風。ちょっとつめたかったけどと、ても気持ちいい風でした。

病室にもどると”病室、移動することになったわよ。こんどの部屋はちゃんとまどもあって広々してて、ほんものの<お部屋>よ。”と報告にきてくれました。私達はあわてて荷物をまとめました。看護師さんはエレベータのところまで見をくりをしてくれました。そして、”あなたのあかちゃんがもう少し大きくなったら、またあいましょうね。”と言いました。私はなぜか涙が出ました。

新しい病室はとてもながめのいい1利部屋でした。広さも倍以上ありました。主人のための折り畳みのベットもよういしてくれました。夕食もメニューがちゃんときて、ウエイトレスさんの格好をしたひとが、オーダーをとりに来てくれました。患者さんがすこしでもリラックスできるように、という病院の配慮なんでしょう。

夜、友達が主人にごはんを作ってもってきてくれました。彼女は毎日、毎日、学校の帰りに遊びに来てくました。とても疲れていたのか、彼女のはあくびばかりしていました。”ちょっと寝ていったら?”と私は彼女に主人ようのベットに横になるようにすすめました。”じゃ、ちょっとだけ”といって彼女はよこになりました。主人は夕飯を食べ終えると、いつものようにシャワーをあびに家に帰っていきました。私もいつのまにか眠ってしまいました。

”ねえ、起きて”主人が私の肩をゆらしました。”うん?どうしたの?帰ってきたの?”私は目をこすりながら聞きました。”うん。帰ってきたんだけど、僕のベットないの。”みると友達は主人のベットでぐっすり眠っていました。”だから、一緒に寝よう。”主人と私は2人でいっしょに寝ることにしました。







© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: