お空のあいちゃん

お空のあいちゃん

退院



お腹の張りもひいたので、退院することになりました。入院中、主人は毎日体をふいてくれました。シーツも1日2回取り替えてくれました。ほんものの看護師さんから、”とってもいい看護師さんね”といわれていました。そんな主人をみて私はびっくりしていました。主人と結婚してよかったなあ、と思っていました。

私は知っています。私が寝ているときに、主人がTELしながら泣いていたことを。目はつぶっていたけど、私の耳は起きていました。”わかってる。しっかりしなくちゃいけないんだって。でもなんで、こんな思いさせなくちゃいけないんだと思うと、かわいそうで。注射も検査もかわってあげられたらいいのにと思うとつらくて。”私はそんなふうに私のことを思ってくれる主人に、感謝していました。

家につくと主人は私のベットの横にいろいろな物を運んできてくれました。わたしが退屈にないように、歩かなくってもすぐに必要なものをとれるように。それから、ご飯もベットの横で食べれるようにしてくれました。シャワーをあびるのも手伝ってくれました。何から何まで,”至れり尽くせり”でした。

退院して3日後、えみちゃんが産まれたと連絡がありました。私は思ってました、<あいちゃんをつれて、ここに帰ってくることができるのかなあ。いっぱいかった服が小さくなる前に帰ってこれるのかなあ。>そんなことを考えてたらまた涙がでてきてしまいました。

あいちゃんは今日も元気にお腹の中で動いてました。病気だなんて信じられない、ぐらいあっちをけったり、こっちをけったりしていました。




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