☆f4♪LOVE アンクミの徒然日記

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新プロジェクト  前編


        ~~~新プロジェクト~~~前編


その日 朝から司は 重役達を集め 会議を開いていた

窓の外は 明け方から降り出した 雨が

今度道明寺グループは 石油部門への参入を決め
大手の石油会社との 提携を取り付けようとしていた

そのプロジェクトが成功すれば 道明寺グループはさらに
大企業へと 成長するからである

しかし 二つの企業の方針は 対立するばかりで
なかなか 提携には 到っていなかった

やっと 面談を許され 会長との話合いの席に付く事が出来た司だが


司が通された部屋は シンプルだが 何処となく 家庭の居間を思わせる作りになっていた

大きな窓際には 沢山の鉢花が置かれ
中央には 円形のテーブルが置かれ 座りごごちの良さそうなイスが

程なく 会長が部屋に現れた
「道明寺 司君だね 会長はお元気かね」

「はい 元気です 今 ニューヨークに居りますが」

何度 アポを入れても 会ってくれなかった会長
その会長が 今此処に居る 司は緊張していた

「掛けたまえ」
「はい 有り難うございます お忙しい所 お会いしてくださり 感謝しております 今回の提携により わが社は更に 大きく発展出来るものと思っております」

「草案は読ませてもらっよ~~」
じっと 司の顔を見ながら会長は

「私の提示した案が盛り込まれていなかったように思うが・・」

司は 会長の言葉に驚いていた
このプロジェクトは司の母が初め手がけ 司に引き継がれたものだった

「君も 会長と同じく 会社の利益だけが優先されるのかね
そうゆう 考えならば今回の 提携はなかった事にして貰おう」

司はその言葉に驚き 声も出なかった

「君は若い しかも 生まれながら裕福な家庭に育ってきたのだから
貧しい人の事など 判らないだろう そうゆう人達の生活がどん風か
判るようになったら もう一度 此処へ来たまえ その時は 私も
気持ち良く 判を押そう   では、失礼するよ 別の客との約束があるので」

そう言って 会長は部屋を出て行こうとしていた
司は 慌てて立ち上がり
「待ってください 僕にどうしろと 仰るんですか」

「人に聞く前に 身をもって 体験してみたらどうかね」

呆然と立ちつくす司だった

ノックの音がして 会長付きの秘書が
「会長 牧野 つくし様がお見えになりました」
彼の後ろに 牧野 つくしが立っていた


なんで 彼女が此処に 会長とどうゆう知り合いなんだ

司は 会長の言葉と つくしの存在に ただ 呆然とするばかりだった







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