☆f4♪LOVE アンクミの徒然日記

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私の中のあいつ




彼の気持ちを受け入れた私 自分の気持ちにも気づかせてくれた彼 

私の中のあいつ わがままだけど どこか憎めないやつ
帰ろうとすると 帰るなと だだをこね 私を困らせる

部屋の前でも 何度も何度も 何処にも行くなよと言う 彼

私とあいつの新しい時間が 今始まろうとしている



彼の会社への復帰をおもい留まらせ 新しい仕事を探していると
花沢 類が司に頼まれたと 旅行代理店を紹介してくれた
そこは 類の会社の子会社だった

30名ほどの小さな会社だが 皆優しく 
つくしを暖かく迎えてくれた 
毎日のように掛かって来る 司からの電話に呆れながらも
つくしは楽しく過ごしていた

時折 類やあきら達も様子を見に現れる


いつしか時は流れ 季節は冬から春 春から夏へと変わって行った

熱い日差しの照りつける中 街路樹の陰から じっとつくしの会社を見つめる一人の男

一時間以上もそこに佇み 視線はずっとつくしを追っている

太陽がビルの谷間に沈みかけた頃 その男は静かに立ち去って行った




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