☆f4♪LOVE アンクミの徒然日記

☆f4♪LOVE アンクミの徒然日記

孤独






キラの心を俺は取り戻せるのだろうか?
お前が側にいればいい ただそれだけでいい
愛と解る形でなくても 

二人に同じ物が孤独ばかりだとしても 
その先には希望があるはず


一人でウイスキーのグラスを傾けていると
「零・・」隣に座る者が
ボンヤリとしていた零
「晴美か・・」

グラスの氷を指でもてあそびながら零がそっけなくそう呟く
「あれからキラには会えた?」
わずかに首を横に振ると ウイスキーを飲み干した

「私・・実はキラと話したの」驚いたように晴美を見る
その目は 心配そうだった
「心配しないで 何もしてないわよ ただ話しただけだから 何故キラが貴方を避けるのか それが知りたかったの 零・・それはね・・」
「晴美・・知ってるよ どうしてキラが俺に会いたくないのか
キラのお母さんに聞いたんだ キラの失明の原因」

キラを守ろうとした事が 反対にキラを怯えさせてしまった
そのせいでキラが俺から離れてしまった

「零 キラに会って ちゃんと自分の気持ち伝えなくちゃ」

一から出直すのは 夢見る事より辛い
血が滲むほど噛んだ唇でその涙を堪えた

「そうしたいよ でもキラは会ってくれないだろ・・・」
まるで あとほんの少しで掴んでいた夢が この手をすり抜けていくようだ

何杯目のウイスキーだろう ちっとも酔えない
このほんの瞬間でも キラが居てくれたら 
でも現実は?

無理やり作る笑顔で 悔しさを隠す

キラの心をあんなにも傷つけてしまった
砕け散ったかけらを拾い集めて繋いでいったら これ以上傷つきはしないだろうか キラも俺も

心に空いた隙間を埋められるのは キラしか居ない

『キラ・・・会いたいよ』心の中に降り続く涙 
キラ お前はいつもそうだったんだよな 
一人で泣いてないで欲しい









© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: