☆f4♪LOVE アンクミの徒然日記

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エピローグ






物言わぬ者たちが眠る場所
その冷たい表面にゆっくりと指を這わせながら

『キラ・・俺達いつも一緒だよな・・でもお前に会いたいよ』

灰色の雲が空を覆い 今にも泣きだしそう


『永遠に光となる人 キラ』 墓碑にはこう記されている
そっと跪くと 手にした一輪の花を添える

「キラ 俺これからどうしたらいい お前なしで どうやって生きていったらいい・・キラ」

空を覆っていた灰色の雲間から一すじの光が

「零・・・・」
懐かしい声が零の心に響く
ふと見ると その光の先にキラと母が

「キラ・・・母さん」
優しく微笑む二人

雲間から射す光の中に 愛する二人の姿が

『零・・もう悲しまないで 私はずっとあなたの心の中で生き続ける これからもずっとあなたの傍にいるからね』

キラを見る優しい母の顔
もう 二人を抱きしめることは出来ないけど いつも傍に居てくれる

『零 いつか私に話してくれた貴方の夢を叶えてね』
そう言うと 二人は光と共に天に昇って行った

二人を捕らえようと 手を伸ばす零 その掌に温かさが伝わってくる

「そうだね キラ 俺お前の為にもきっとライダーになってみせるよ お前が傍にいてくれれば大丈夫だよな」

墓石に刻まれたキラの名前をそっとなぞると 零は静かに立ち上がり

「キラ・・愛してる  これからもずっと また 会いにくるよ」

お前が俺を愛したように 俺はお前を愛せただろうか



           完







キラと零の悲しい物語は完結に~~
「戦神」が好きで、私なりにキラと零のエピソードを考えたこの
「闇を照らす光」でしたが。一部かぶさるような所もあり、私独自の物とはなりませんでしたが、それなりに満足のいく物となりました。

つたない私のお話を読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
また、いつかこの場でまた新たなお話でお会いできるといいなと思っております。





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