おしゃれ手紙

2009.06.11
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カテゴリ: 映画
ベルサイユの子:あらすじ

寒くても、お腹がへっても、手を握っていてくれたら、ぼくは泣かない

17世紀フランスの繁栄の証で、いまなお観光名所として多くの人々で賑わうフランスの世界遺産、ベルサイユ宮殿。
しかし、その宮殿の森に現在、多くのホームレスが暮らすことを知る者は少ない。
社会からはみ出て生きる男・ダミアン(ギョーム・ドパルデュー)は、ある日突然、母親に置き去りにされた5歳児のエンゾ(マックス・ベセット・ド・マルグレーヴ)の世話をする羽目に。
全てを諦めたかのような男と、右も左も分からない子供の間には、いつしか本当の親子以上の情愛が生まれるのだが…。
37歳という若さで他界したギョーム・ドパルデュー主演で贈る美しい絆の物語。

ベルサイユの森にホームレスが沢山住み着いているというのは、この映画のことを知ってから。
日本の都会に暮らすホームレスとは大違い。
緑の森の中に小屋を作って、焚き火をし煮炊きや暖をとる。
ちょっとしたアウトドア生活、「森の生活」のようだ。

他のホームレスとも仲良く暮らしていて、調味料の貸し借りをする。
時には、大勢(映画の中では10人くらい)が集まって飲んで歌って踊る。
死人が出れば、みんなで葬式をする。
小さな共同体だ。

しかし働いていない彼らは、現金を手に入れることが出来ない。

しかし、捨てたものさえ、拾うことを許さない人がいる。
そういう人々は、捨てた食料の上に、洗剤をかけるのだ。

どうせ捨てるなら、拾わせればいいのに・・・。

かつてヨーロッパには、■ 落穂拾い ■という風習があった。

落穂拾いとは、中性から近世にかけてのヨーロッパの農村共同体で、
収穫後の耕地に散乱する落穂を
老人、寡婦、孤児、障害者などに拾うことを許した慣行である。

これは社会の弱者を保護し扶養する手段のひとつであった。


今より中世の方が農村の暮らしは大変だっただろう。
なのに、豊かな今、拾う人を排除するとは許せない。

しかし、さすが、フランスのホームレスに対する対応は日本とは大違い。
若い母親が小さな子どもを連れて野宿していると、夜回りの警察官が来て、清潔なベッドに連れて行く。

森で暮らすホームレスが病気になった時にも、入院させた。
日本はというと、師走の寒い中、自殺しようとるするホームレスを見た警官が連れて行ったのは、
ボランティアで運営する「派遣村」!!

映画に出てくる幼いエンゾ役の年は6歳くらいだろうか。

しかし可愛い。
主演の森に一人で住む男を演じる、ギョーム・ドパルデュー。
彼は2008年10月、急性肺炎で37歳という若さでこの世を去った。( ̄人 ̄)
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◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
*里山のオキテ *
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Last updated  2009.06.12 20:02:19
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