おしゃれ手紙

2009.12.27
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カテゴリ: 映画
牛の鈴音:あらすじ ■♪音が出ます!

その老いぼれ牛は、お爺さんと一緒に30年も働き続けた。

79歳になる農夫のチェ爺さんには30年もともに働いてきた牛がいる。
牛の寿命は15年ほどなのに、この牛は40年も生きている。
今では誰もが耕作機械を使うのに、頑固なお爺さんは牛と働きつづける。
牛が食べる草が毒になるからと畑に農薬をまくこともしない。
そんなお爺さんに長年連れ添ってきたお婆さんは不平不満がつきない。
しかしある日かかりつけの獣医がこの牛はそろそろ寿命だ。
今年の冬は越せないだろうと告げる。

 ヨロヨロとよろけながら荷車を引く年老いた牛と、足が悪く、持病を持ちながら懸命に田畑を耕し、牛の世話をするお爺さん。
そのお爺さんに
「牛には草を刈ってやるのに、私には何もしてくれないと愚痴を言いながら、お爺さんの病気を心配するお婆さん。

事件もなにも起こらず、そんな、場面が続くのに、なぜかこの映画は、美しい。
 年をとると老後の生きがいを考えたり、年金の心配をするのが年寄りと思っている。

しかし、お爺さんに老後の生きがいなど心配はない。
彼は生きることは、働くことだ。
そしてその働くことが喜びでもある。

牛を買いに来た人にも、頑として売らない。


売れば、お金が入って来るし、第一、牛の世話からも解放される。
しかし売らないのだ。

お爺さんにとって、牛は、単なる役にたつ家畜以上に家族のような存在になってきたのかもしれない。
だから、お爺さんは、弱った牛にタンポポを薬として食べさせる。
牛が食べる草は、無農薬でなければならないと畑に農薬をまかない。
 車の走る中をトボトボと行く荷車。
農薬散布の横で畑の草をとる。

この映画は、崩れそうな古民家に似ていると思った。
古くて、使い勝手が悪そうな今にも崩れ落ちそうな古い農家。
けれどもそれは、美しい。
今では忘れ去られた人々の暮らしがそこにあるからだ。


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◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★11月19日 *「オリヲン座からの招待状」に見る昭和*
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Last updated  2010.01.12 16:24:17
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