おしゃれ手紙

2011.01.07
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カテゴリ: 映画
バベットの晩餐会:あらすじ

「貧しい芸術家はいません」

19世紀後半、デンマークの辺境の小さな漁村に、厳格なプロテスタント牧師の美しい娘、マーチーネとフィリパは住んでいた。

やがてマーチーネには謹慎中の若い士官ローレンスが、フィリッパには休暇中の著名なオペラ歌手アシール・パパンがそれぞれ求愛するが、二人は父の仕事を生涯手伝ってゆく決心をし、歳月がたち父が亡くなった後も未婚のままその仕事を献身的に続けていた。

そんなある嵐の夜、マーチーネとフィリパのもとにパパンからの紹介状を持ったバベットという女性が、訪ねてきた。

88年度アカデミー外国語映画受賞作。

良い映画だった。
舞台となった 19世紀後半のデンマークの寒村の貧しい暮らしがよくわかる。

質素なみなりの人々と天井の低い小さな家々。

海の近くなので魚は、干ものにしている。

それを戻して使用するらしいが、台所の様子もいい。

村にある店の中での使用人のバベットの買い物も、玉ねぎ2個、ベーコン少々とつつましく、好ましい。

また、 当時の郵便事情 も分かった。
まず、郵便馬車が村に一軒ある店に郵便を持ってくる。
それを受け取った店主は、おもむろに帽子をかぶり、郵便配達夫となり、家に配達するのだ。


そんな風にして郵便で来た手紙の中に、バベットが1万フランの宝くじにあたったという知らせがあった。



用意のために数日の休みをとってバベットが用意したのは、沢山の食器類とワイン、生きたウミガメや生きたウズラなど誰も見たことのない食材ばかり。


何を食べさせられるのだろうと、恐れおののく、老姉妹と晩餐会に招待される村人。

当日は、若い頃、マチーネと心を通わせていた男性が叔母と一緒に来ていた。
彼は金持ち階級なので舌は肥えている。

その彼がバベットの料理に何度も、称賛の声をあげた。

恐る恐る食べていた老人たちも、初めての味と見た事もない果物や飲み物にただただ驚くばかりだった。

画家が絵具で絵画という芸術を作りだすように、バベットもまた、豊かな食材で芸術的な料理を作ったのだ

晩餐会が終わって、これまで、いがみ合っていた村人も笑顔で帰って行った。

「あなたは、お金持ちになったし、もう私たちに礼をしてくれたから、パリに帰るのでしょう?」と聞く老婦人。

「お金は全部使ってしまいました。」とバベット。

「え?!1万フランも・・・?!



「いえ、貧しい芸術家はいません」ときっぱり、バベットは言う。

老姉妹の美しさや清貧という言葉が似合う暮らし。
そんな中でも、村の困った人たちに食事を持って回る生活。

質素な中に、豊かさを感じる心が洗われるような映画だった。

この映画は、■ 午前十時の映画祭:名画50本
今年も同じ「午前十時の映画祭:名画50本」をやる。
しかし、この「バベットの晩餐会」はその中にはない。
なぜだ!!
それに、DVDも出ていないなんて・・・。

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昔 ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★2011年1月7日 *七草・菜を叩く*
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Last updated  2011.01.09 01:18:20
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