おしゃれ手紙

2021.06.05
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テーマ: ■雑学王■(728)
カテゴリ: トリビア

1972年にはじめて見て以来、もう50年近く不思議に思っているものがあった。
何だろうと思って、1983年、インテリア誌に投稿した。
以下、インテリア誌に投稿し、掲載された「不思議な物」の文章を書いておく。

1972年にイギリスに行きました。
3~4日、友人のつてで、カナダ人の家にお世話になった時、先ず驚いたのは、洗濯物を外に干さないことです。
中流家庭の家で、そう広くはなくても小ぢんまりした庭がありました。
それなのに洗濯物は台所にある仕掛けがしてあって、下の方で干して紐を引っ張ると、するすると天井まで上がり、次に、また違う方に干してするすると・・・。
こうして4本くらいの竿(?)が天井から少しづつの間隔を置いて降りてきていました。
この家は古い家だったので、あのような古い道具があったのでしょうが、乾燥機に放り込んでおけば乾くと思いがちな中でこの家の人達は、まめにこの道具を使っていました。
エチケットなのかと思っていたのですが、雨の多いロンドンでは、案外生活の知恵かもしれません。
(大阪府 天地 はるな)「私の部屋・私の部屋通信」より

 そしてそれの名称など詳しいことが、先日読んだ■ 英国の間取り ■という本で明らかになった。

「シーラーズメイド」というビクトリア時代からの洗濯物干しだ。
以下、「英国の間取り」より。



ビクトリアン時代に生まれた洗濯物干し。
滑車でロープを引っ張ることで、竿を軽い力で上げ下げできる梃子の原理を利用した原始的な造りのアイテム。

「シーラーズメイド」といい、現在でもイギリスで愛用されている。
干すときには下げ、乾かすときにはロープを引っ張り上げて高い位置で乾かす。
アイアンの竿掛けに木製の竿で、味わいがある。


50年近くの謎が解けて、すっきり!!

写真は、イギリス旅行のさい泊まった■ ビクトリアン時代の特徴の残るB&B ■「Rufus House」
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Last updated  2021.06.05 00:04:54
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