おしゃれ手紙

2025.10.03
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テーマ: 読書備忘録(1484)
カテゴリ: 読書
潟のみち
耕作に適した土地に恵まれなかった人々が、それでも苦労して田畑を拡げていった歴史に興味をひかれた司馬さんは、新潟の低湿地を訪れた。
まず、 信濃川と阿賀野川の中州にできた亀田郷 を訪ね、亀田郷土地改良区の事務所で佐野藤三郎理事長の話を聞いたり、排水機場や鳥屋野潟を見学して、低湿地を水田に変えていった労苦を思う。
ついで、阿賀野川を渡って豊栄市(現・新潟市)では、全国に名をとどろかせた木崎村小作争議の話を、当時を知る古老たちに聞いた。
翌日は、この旅行のもう一つの用事として、村松町の山中に、友人で詩人のぬやまひろし氏の息子さんらがやっている「新潟・中国語講座・上杉専門課程研修所」を訪ねた。


*亀田は、今では「♪亀田のあられ、おせんべい」というCMソングで知られる菓子メーカーがある場所になった。
これも土地改良による米の生産が増えたからといえよう。
●「潟(かた)」という日本語はよほど古いものらしく、「万葉集」にも紀州の若の浦の潟を詠んだ歌として

若の浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺をさして鶴鳴き渡る  山部赤人 』というのがある。
●郷という行政単位は、こんにちのものではない。
大化改新によって国の下は郡、群の下は郷というふうに制定され、郷をもって行政の最末端とされた。
●石山の「山」ということばは、亀田郷の地理用語では陸(おか)のことだ(略)
●奈良朝のころまで「ぬたり(今は、沼垂(ぬったり)」といわれたこのあたり・・・(略)

●日本の中世から明治まで、通称のほかに「いみな(頼朝、義経、家康、慶喜といったような名)」というのがあった。
その人の実名であるが、他の人はその人の死後に言うことになっている。
大石内蔵助もその主君や親友でさえもこの人を「良雄」とよばなかったろうし、
坂本龍馬も「直柔(なおなり)」といういみなを生前使わず、
西郷吉之助も「隆盛」といういみなを明治前、一度もつかったことはない。(略)
たとえば現天皇を「裕仁(ひろひと)」というのは、われわれは敗戦後、アメリカ人がそうよんでいることで知った。


*そういえば、「光る君へ」の一条天皇の名前を知らない。
●ぬやま(ひろし)氏の息子さんは、なぽり君という。
その姉さんはみらのさんである。


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Last updated  2025.10.14 00:06:18
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