おとなカレッジ

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間違った厳しさ

いーだ!

このごろ、姫ちゃん反抗期爆進中です(TT)色んなことに「ヤダ、ナイ、イラナイ」などと反抗し、イライラも募る事が多くなりました。

そんな時に、図書館から借りてきた本、「認めてほめて愛して育てる」(七田眞:著、PHP研究所:発行)を読んで、「あ、私は間違っていた」と気づかされました。とても参考になるので紹介します。

「間違った厳しさ」

小さい時に厳しく育てることが大切といっても、間違った厳しさはかえって子供の発達をおかしくします。

親は自分の望むことを子供が進んでするように躾ようと思います。躾が大切、厳しく躾けなければいけないと言う時、母親の心に潜在的に働いているのは、この願望です。

この厳しさは間違った厳しさであることに気づいてくださらなくてはいけません。これは、大人の気に入った型の子供に仕立てるという気持ちが濃厚です。大人の意図に従わない時、禁止、叱責、罰が下されます。

目指す子供像は何でしょう。自ら考え、自主的に判断し、行動し、意志強く目的達成のために努力する。こういう子供を育てることにあるのではないでしょうか。
それなら叱って育てることを、厳しく育てることと勘違いをしていてはダメです。

これからの子育てでは、何よりも21世紀に役立つ子供を育てようという目的意識を持って、子育てをしなくてはなりません。

では、21世紀に役立つ良い子というのは、どのような像でしょうか。
私たち親が良い子という場合、両親の言うことをよく聞く子、先生の言うことをよく聞く子というように、親にとって都合のいい子をよい子だと考える傾向があります。

ところが、このような子供は、むしろ問題のある子供で要注意なのです。このような子供は、毎日おとなしく問題を起こさずに育ったとしても、自己主張がなく、社会の役に立つ貢献ができない人間に育つおそれがあるのです。

中学生、高校生になって家庭内暴力をふるう子供たちがいます。この子達の小さい頃を調べてみると、両親の言うことをよく聞いて、いい子だったとう例が非常に多いのです。小さい頃、いい子であまり自己主張をすることがなかったら、大きくなり、体力もでき、親の権威が薄くなった頃に、突如として家庭内暴力と言う形で自己主張が始まるといわれるのです。

だから、小さな頃の反抗は喜ばなくてはいけません。子供の反抗期があるというのは、子供の成長にとって、とても大きなプラスの意味をもつものなのです。

子供の反抗の効用を書いてみます。

1.子供が親と違う自分自身の考えを持つように成長した。

2.自分の考えを、態度や言葉で言い表すことができるようになった。

3.いくら叱られても、嫌なことは嫌、違うことは違うと堂々と発表する勇気を持つようになった。

このように、子供の側に3段階の進歩があり、自分の気持ちを主張することができるようになった結果、欲求不満を心の中に溜め込まずにすませることができるのです。

大人の考えたことに子供が疑問を持ち、考えたことを素直に発表することは、人間の進歩につながります。子供が口答えをしない、反抗をしないというのは、むしろ困った姿で、子供の何でもかんでもが抑えられたなら、人間の進歩はなくなってしまいます。

そこで、口答えや反抗を、むやみに叩いたり、叱ったりしてはいけません。子供の言い分を十分に聞いてやらなくてはいけないのです。するとそれは子供の発表の能力を育て、一方大人を賢くするのです。

親が子供に厳しくするというのは、大きくなって子供が自立できるようにするためです。それには次のような点で厳しくすればよいのです。

1・我慢できる子供にする。自分の感情のままに走らず、自分でセーブできる子にする。

2.社会のルールがわかる子にする。人を傷つけること人に迷惑をかけることをいけないとわかる子に育てる。

3.自分の行動に責任を持つことができる子供に育てる。

4.目標に向かって根気よく粘る子供に育てる。

~中略~

小言の多い親は子供のすることを、いちいち制限しがちです。子供はそのためにまっすぐ、すくすくと育つことができず、不満の塊となり、親に反抗し、強情になり、親が躾けようと思って小言を言うほど、親の言う反対のことをするようになります。

子供が生後10ヶ月に達すると、この時期は道具発見の時期、探索行動の時期と言われます。この時期の子供のすることは実験をし、勉強をしている姿なのです。それを、あれはいけない、これはいけない、と厳しく禁止すると非常に反抗心の強い子供を育ててしまいます。怒りっぽい子供、反抗的な子供は、ここから始まることが多いのです。

満2歳前後になると、子供に自立心が育ちます。すると今までは素直に親の言うことを聞いていた子が、急に自分を主張しはじめ、親の言うことは何でも「いや」と言い始めます。これは成長の一過程なのです。この時期に親が「いけないことはいけない」とわからせるように育てようと思ってきつく叱ると、これがまた子供を反抗的にし、強情にします。

子供は成長の節々で、いろいろな変化を見せて育っていきます。その時期その時期を、親が「今はそのような時期なのだ」と心得て、子供のすることを温かく見守って育てれば大過なく過ごせるのに、親がカッカしてしまうと子供がゆがみます。


耳の痛いお話ですが、私も、ついつい自分の望むようなことを姫に押し付けてしまいがちです。
で、思い通りに行かないとカッカして怒ったりしてました・・・(反省)

これからは、「今はドンドン反抗してもいいぞ~!成長したな、姫」って思うようにします。
母親って、温かく見守る心の余裕も必要なんだなぁ~。


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