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戦場のピアニスト

戦場のピアニスト

「戦場のピアニスト」

今日は台風の上陸でものすごい風雨だった。
いつも台風が来ると、イベントのようにワクワクしてしまう。
ローソク、食料、水を確保して、いつ停電になってもいいように
(期待しながら)台風情報を見るのだが、そんな私に主人は、
かなり呆れ顔だった。いーもーん。

暇なのでDVDを借りてきたのだが、今頃やっと 「戦場のピアニスト」 を見た。かなりショックだった。
「ライフ・イズ・ビューティフル」 「シンドラーのリスト」 より重かった気がする。
特に、一児の母になって見たので、あるシーンが今でも頭から離れない。

最終収容所(処刑場)に送られるため、広場に大勢集められた中に、
「私、なんて事をしてしまったのかしら」と何度も何度も繰り返し嗚咽する女性がいた。
彼女は、ナチスから逃れるために、一家で隠し部屋に隠れていたのだが、
ナチスが家に踏み込んだとたんに、赤ちゃんが泣き出してしまい、必死で
口を押さえていたら、赤ちゃんは死んでしまったのだった。
結局、そのせいで一家は見つかり連行され、収容所送りになってしまった。

多分、母親になる前にこの映画を見ても、これほど身につまされる思いは
しなかっただろうな。生きたくても、生きられなかった人たちがどれくらい
いたのだろう。いつでも犠牲になるのは、弱い立場の人ばかり。

現実に、今もイラクで同じような事が起きていると思うと、やりきれなくなる。
学習しない人間の愚かさ・・・。当たり前に生きられる事が、どれほどありがたい
事なのか、考えさせられる作品だった。

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