田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2006年04月23日
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カテゴリ: 硬派
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」

だから、 脚本 も買った。

堅物なFBI捜査官から逃げようとする、パイロットと偽った自由奔放な詐欺師と16歳の小切手詐欺師が主人公の映画である。

その詐欺師アバグネイルはディカプリオが演じている。
一方の、FBI捜査官はトム・ハンクス。
どっちも、なんか、カッコイイ。

そして、詐欺って殺人とかにくらべて、感情移入の壁がまだ低い。
ディカプリオが小切手詐欺を行うまでの過程がものすごく丁寧に、描かれている。


基本的に映画はわかりやすいシーンの連続で進んでいく。
難解と呼べる要素はない。
ただ、ポコンと浮いているシーンが一つある。

ラスト近くの空港のシーン。
トム・ハンクスの尽力でFBIで職を得たディカプリオが再び、パイロットに成りすまし逃げようとする空港での出来事。
トムハンクスもそこにいる。

不自然だ。
ディカプリオがどこでパイロットの服を再び入手したかもわからないし、大体、トム・ハンクスがなぜ、そこにいるのかがまったく、わからない。

だからこそ、重要なシーンだ。

二人の関係は詐欺師と捜査官といったものから、逃げる者と追う者というより抽象的な関係になっていることがわかるからだ。

抽象化作用。


追う者が見守る者になれば、逃げる者は見守られる者として、仲間になるということ。
立場は違う。
だけども、理解して、信頼しあっている関係なのだ。

そして、追う/逃げるという、嘘で塗り固まった関係は終わっていることも、わかる。

“How do you know I'll come back”(どうして、俺が戻るってわかる?)


ふと、考えさせるものがある。
流れを変える不自然なシーンだけに、目立つのだ。
上品なスパイスみたいだ。
作品をピリッさせる。
そして、スパイスのない食事はどれだけ上手につくっても飽きてしまうものだ。

何より僕はこのシーンが大好きだ。

この映画が楽しい上に、形而上学的に考えさせられるのはこのシーンのおかげだ。

さてさて。

役者ではディカプリオも、トム・ハンクスも非常にいい。

そして、並んでディカプリオの父を演じる、クリストファー・ウォーケンがとてつもなく、カッコイイ。
落ちていっているけど、男気と、息子への深い愛情を失っていない様がしびれる。
短い時間であれほど、屹立とした存在感を発揮する役者って凄いって、思う。
この作品でアカデミーの助演男優のノミネートを受けただけはありますね。

※もっと、「なんだかなー」なら『 目次・◎ものがたり(映画、音楽、文学、本) 』まで





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最終更新日  2006年04月23日 22時08分15秒
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